まみ めも

つむじまがりといわれます

読書という荒野

推しの三角公園の桜がほころんできた。 ちいさな敷地いっぱいに枝がひろがっている。木瓜の花も一気に咲いた。桜も木瓜もいいけれど、咲くぞ咲くぞと迫りくる春に少し気おくれしてしまい、気づいたら咲いている系のクリスマスローズやブルーベリーの花のさりげなさに慰められる。

読書という荒野 (NewsPicks Book)

読書という荒野 (NewsPicks Book)

 

 ト。

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魔術 -芥川龍之介幻想ミステリ傑作集-

 

水曜は持病の診察で、昼で仕事をあがり、街をぶらついて、暑いのでソフトクリームを舐めたあとで受付と採血をすませ、待ち時間をブックオフでやり過ごす。久しぶりのブックオフで、均一の棚のめぼしいところだけ物色してから病院にもどり、診察。ここでもお腹のでっぱり具合に驚かれる。これだけ出てもまだまだうまれない。中の人のサイズはごくごく平均。主治医の先生、かれこれ8年お世話になっておるけど、いつも明るくニコニコしていて、なかなかいい先生にあたったと思っている。貧血があることをいわれ、お大事にと明るく送り出してもらう。

ブックオフの戦利品。

やきがしやSUSUCREのプレゼントお菓子   下永恵美

ぼのぼの名言集   上   いがらしみきお

ぼのぼの名言集   下   いがらしみきお

ウは宇宙船のウ   萩尾望都

シュシュクルのお菓子本は186円、あとは108円。シュシュクルの焼き菓子は何度か買ったことがあって、山脇百合子さんのパッケージも含めてなんてことなさが極められていてホンワカする。恩着せがましくなく贈りものをしたいときにちょうどいいんじゃないかと思っている。病院の先生も、シュシュクルのお菓子も、ひとつひとつのことを丁寧にあたりまえにやるということができない性分のわたしにはひどくまぶしい。

魔術 芥川龍之介 幻想ミステリ傑作集
 

 ト。

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ウマし

週末ふーたんとお出かけをした。大宮まで電車に乗り、氷川参道をとおって大宮公園まで。途中氷川だんごでのりのだんごを買ってベンチで腹ごしらえ。紙で簡単にくるんではいっとふーたんに手渡してもらっただんごがじゅんわりあったかくやこい。児童スポーツランドと小動物園でひとしきり遊ぶ。お昼は参道をでて商店街を歩きながらお店を探す。ソースのにおいに誘われて広島焼きのお店に入って、窓際の角席に座り、ふたりでそば入りにイカ天をトッピングしたやつを半分こ。氷川参道に戻り、新都心まで出て、フライングタイガーでフィンガーサッカーのゲームやちいさなレースの蠅帳、ビーズのセットをなどこまこまと買い物をし、ソフトクリームでおやつを済ませてから帰った。

ウマし (単行本)

ウマし (単行本)

 

 ト。

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ドリトル先生のキャラバン

うつろうことになった上司が、あまりに見事な動揺をみせていてちょっとした見ものだった。朝から異動をにおわす呼び出しメールがあったと騒ぐので、そんだけ騒いだんだから面談おわってだんまりはなしですよなんて軽口を叩いていたものの、面談後はこの世の終わりのような顔で地球よりも重たそうなため息を繰り返していてとても話しかける雰囲気ではない。異動発表のあとにはまだ二週間の猶予があるというのにあらゆるミーティングをキャンセルし出し、送別会もいまはちょっとと乗り気でなく、酒の味もわからないとぼやいておる。案外つぎの仕事がはじまったら楽しくしゃかりきになるのではないかという感じがするので、あまり誰も心配していない。こんな風に気持ちの乱高下が見て取れる人もめったにいないので、じたばたするなと思いつつもかえって感心してしまった。

ドリトル先生のキャラバン (岩波少年文庫 (026))

ドリトル先生のキャラバン (岩波少年文庫 (026))

 

ト。

ロンドンに向かうドリトル先生のサーカスに、とび込んできたカナリアのピピネラ。美しい声で語られるピピネラの身の上話は、カナリアオペラとして上演され大成功。だんまり芝居とともに、ドリトルサーカスは大評判。

目  次

 第

 1 動

 2 白いペルシャ・ネコ

 3 動物の伝記

 4 ピピネラの最初の旅

 5 新しい家

 6 さまざまのできごとにあう

 7 自  由

 8 ドリトル先生の名声

 9 サーカス、ロンドンへ

 10 とちゅうで

 11 サーカス、ロンドンにつく

 12 声だめし

 13 鳥音楽の歴史

 14 ツインク、見つかる

 第

 1 ドリトル先生、変装する

 2 クロドリを助け出す

 3 先生のお帰り

 4 ハリス氏の過去

 5 背景・衣裳・オーケストラ

 6 歌姫の家出

 7 カナリア・オペラの開演

 8 「ピピネラの生涯」

 9 大てがら、大成功

 10 動物広告

 11 ガブガブの大食堂

 12 動物慰安会

 第

 1 公爵夫人の晩餐会

 2 ジップと香水屋さん

 3 広告のいろいろ

 4 ポケット型小馬

 5 ドリトル・サーカス団員、会議をひらく

 6 お金の使いみち

 7 「動物銀行」をはじめる

 8 パドルビーからのたより

 9 密林の幽霊の伝説

 10 ドリトル・サーカスの店じまい

   ピピネラへのあこがれ……

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ドリトル先生の動物園

春先の朝、夜明けがはやく明るいのに、冷えこみだけはほうき星のように尾をひいて残っていて、手足の指さきだけがじんわりとかじかむ目覚めが好き。季節も人も組織もうつろうけれどもわたしは留まるらしい。なにか変わってほしかったようで、どこかほっとしていたりもする。

ドリトル先生の動物園 (岩波少年文庫 (025))

ドリトル先生の動物園 (岩波少年文庫 (025))

 

 ト。

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本の本

週末はふくちゃんの卒園遠足があって、弁当は四人まえ。肉そぼろといり卵と人参の三色ごはん、ポテトサラダとブロッコリー、プチトマト。公園の中の小動物園をまわり、お弁当やおやつをひろげ、のんびりと午後まで過ごし、最後に児童スポーツランドでチープな飛行機の遊具に乗って〆た。

ついにもくれんのある通りを歩いてしまい、すっかり咲いてしまった姿に春のはじまりの終わりを知る。もくれんの花はすごく好きなのに、咲いた途端になにかをなくした気持ちになる。

本の本: 夢眠書店、はじめます

本の本: 夢眠書店、はじめます

 

ト。

超大型書店の舞台裏から、憧れの少年ジャンプ編集部、ミスを見破る校閲ガール、ブックデザインの現場まで。本を愛するアイドルが、出版業界のプロフェッショナルを取材した体験レポ。『ほんのひきだし』掲載を加筆・修正。

ついたくさん買っちゃう本屋さんの秘密 宮尾 美貴子

ねむ店長の師匠!?独立系書店の作り方 辻山 良雄

ブック・コーディネーターという仕事 内沼 晋太郎

POP王直伝!見る者を惹きつけるPOP作りの極意 内田

一日数万人が訪れる本屋さんの裏側 大矢 靖之

本を売るための宣伝とは? 東山

本ってそもそも何なんだろう? 古幡 瑞穂

本はここから届く!本の流通センターに潜入 関野 民男/市原 真也

小説の編集者ってどんな仕事? 浅井 茉莉子

大好きな絵本ができるまで 千葉 美香

漫画制作の裏側に潜入! 頼富 亮典/麻生 周一

30年以上愛される雑誌作りの現場 上杉 真由美

作家・装幀家ユニット「クラフト・エヴィング商會」の仕事 吉田 浩美/吉田 篤弘

校閲者のお仕事とは? 湯浅 美知子/飯島 秀一/田中 範央

ねむちゃん、本の装幀に挑戦! 二宮 由希子/黒田

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おいしいものには理由がある

貧血いよいよきびしくなって、文献を読むと、いかにも典型的な症状を呈している。動悸息切れ、血色の悪さになおらない口角炎、氷がりがりやりたいのまで。こらあかんと、豆乳にミロを溶かし、ほうれん草とキヌアでサラダをこさえ、鉄入りのウエハースを買ってきた。まずい。ほうれん草はやっぱり赤みのある根っこがじんわり甘くおいしくて、そこだけ切り落として料理しながらつまんでみる。

おいしいものには理由がある

おいしいものには理由がある

 

 

ト。

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