自分の人生に「一身上の都合」を使うときが訪れるとはと思わなかったけれども、退職願に一身上の都合でという定型文を添えて提出したので10月7日は一身上記念日になった(たぶんすぐに忘れるので備忘として記しておく)。片づかない仕事や気持ちに折り合いをつける日々に突入している。直接なにがというわけではないけれど、静岡出張でタクシーに乗るために審議書を提出せねばならなかったときに、四回書き直しを命じられたそのうちのひとつが「タクシー以外の交通手段がない」としたためたところを「もっと具体的に記せ」といわれ差し戻された、その徒労は忘れない。
ト。
小学校にも通わせてもらえず、日々の食事もままならない生活を送る優真。そんな彼に手を差し伸べるコンビニ店主が現れ…。家族からの愛を受けぬまま思春期を迎えた少年の魂は、どこへ向かうのか。『週刊朝日』連載を加筆修正。
なかなかの鈍器本(494ページ)でありながら残りのページ数が心配でどうやって決着をつけるのかどきどきしてしまった。いやな感じの話だけどこういういやな感じはそこら中にあってたまたま自分にはあからさまに見えていないだけなのだとも思う。