まみ めも

つむじまがりといわれます

スプートニクの恋人

カレンダー通りのゴールデンウイークは、すべての休みにきょうだいのサッカーの予定が時間差で入っており、朝にお弁当をつくり、送り出し、はや昼を用意し、送り出し、お迎えに出て、おそ昼をたべ、片付け、落ち着くひまがない。 三連休に挟まれた月曜はだい…

かなわない

こどもたちの皮膚科ついでに浦和宿古本いちへ。予約受付の順番がだいぶ先だったので、受付を済ませてから古本いちでゆっくり品定めをして、皮膚科の待合室でそれぞれに本をひろげた。110円均一のワゴンから三冊。風の強い日だったけれど、ひだまりはあたたか…

村上ラヂオ

ぴかぴかの一年生のふみちゃん、しばらくお弁当だったけれど、たのしみにしていた給食がはじまった。どうだった、おいしかった、と聞くと、なんとなく元気がなくてしょんぼりしている。よくよく話を聞くと、給食がぜんぜん足りないのだという。ふみちゃんが…

村上朝日堂

ふくちゃん、10歳のお誕生日だった。みんなで、ふくちゃんがてんさいになった!とお祝いをする。週末にパーティー。リクエストは焼肉とチョコバナナのビスケットケーキ。焼肉でビールをリットルで消費したあとによっぱらってケーキのデコレーション(チョコ…

村上さんのところ

金曜の夜はハンバーグを焼いて、ごはんのあとは家族みんなでソファに並んでテレビを見た。菓子パンの袋のつもりで出たけれど、正真正銘の菓子パンの袋がつむじ風に舞っている映像がうつっていた。 おとうさんが死んだことは、どうしようもない大きな穴だけれ…

暗いところで待ち合わせ

休園のおしらせの翌朝にげんちゃんが熱を出し、そうこうするうちに濃厚接触者の連絡がはいった。かたっぱしから電話をかけまくって検査の枠をおさえ、一般診療の終わった六時半に自転車で小児科に乗りつけた。PPEをつけた看護師が薄暗がりに待っていて、裏口…

あなたのための短歌集

ふみちゃんの入学式、が午後からだったので、昼前にぴかぴかのランドセルを背負ったふみちゃんと小学校にいって、入学式の立て看板の前で写真を撮ってから、ロイヤルホストまで歩いてお昼をした。入学式の看板はいつも正門前にあって記念撮影が長い行列にな…

滅私

春先の、寒さにしてもあたたかさにしても頼りないところが好き。目覚ましの鳴るちょっと前かだいぶ前に目が覚めてしまい、アラームを聞かない日が続いている。薄闇の布団のなかでぼんやりしている時間に、足先が冷えるような気がして体をまるめる。 アルバム…

猫だつて夢を見る

桜が散り始めると地に足がついた感じがして少しほっとする。この世が桃源郷になり、なにかとのトンネルが通じてしまうような短い魔法がとける。 ふみちゃんがぴかぴかの一年生になり、初日のお弁当を四時半起きでこしらえる。リクエストのお品書きを書いても…

ショージ君の「料理大好き!」

同僚が送別会をひらいてくれた。名ばかりデザイナーズの雑居ビルで、肉の枚数が絶妙に割り切れない数でサーブされるので、最後の最後に殴り合いになるかと思った。ビールをたらふく飲んだ。 ショージ君の「料理大好き!」 (文春文庫) 作者:東海林 さだお 文藝…

ラモーナ、明日へ

ふみちゃんの卒園式があった。自分でお気に入りの洋服をえらび、コーディネートをして、両手で♡のマークを作って首を傾げて写真におさまっている。二歳くらいのときは物静かで、自転車のうしろに乗せたはずなのにうんともすんとも言わないでだんまりしている…

人生最後のご馳走

寒、戻りすぎ。三角公園の桜の蕾がひらいてきたと思ったら、雪が舞った。ひょんなことからテレビの取材を受けることになり、カメラが家までやってきた。げんちゃん、びっくりしてしばらく大泣きしたけれど、レーズンをつまんで動画をつけたらソファにごろん…

バラバラの名前

庭先に植えたいちごの苗が冬を越して白い花をつけたところでお雛様をしまった。桜が少しずつ咲きはじめている。自転車を漕いでスーパーに向かうときに、前をいくふーたんが、あ、と自転車を止めて、ちょっとまって、と歩道のわきに咲いたたんぽぽを摘んで、…

ラモーナとあたらしい家族

異動はお昼休みの真っ只中にオンラインで発表になるので、デスクに座って人知れずソワソワしていたのだけれど、結局だれも昼休みのうちには気がつかなかった。昼休みのあとで声をかけられたときに、どういう表情をしたらよいのかわからずににやついてしまう…

死まで139歩

ワクチンの副反応とげんちゃんのお熱が重なって週明けからくたくたになった。カロナールをレオンのゲイリー・オールドマン風にキメたけれど、身の置きどころのない節々のだるさで冴えない半日を過ごした。熱が下がったふたりで散歩に出て帰ったら、上の子た…

しまおまほのおしえてコドモNOW!

こどもたち四人の赤んぼうだったときの写真を壁に飾る。ついでにこないだ実家に帰ったときに見つけた、母に抱かれている赤んぼうの自分の写真(をスマホで撮ってプリントアウトしたもの)も飾る。みんなみんなあかちゃんだった。父と母が新婚旅行に出かける…

モヤモヤしている女の子のための読書案内

梅の花が終わりかけで木蓮がもうひと息というこの時季に桃色の花で遊歩道を彩ってくれるのが、杏なのか桃なのかがよくわからない。花の下で立ち止まってマスクをずらして匂うのか匂わないのかのあわいの空気を吸い込んでみる。ごま油を使った夕飯の匂いの方…

バッタを倒しにアフリカへ

お伝えしたいことがございます、という思わせぶりなメールが届き、どきどきして出向いたら、異動の内示だった(わかってはいたけれど)。サラリーマンになってからはじめての異動。もともとが地味なサラリーマンなのだけれど、四月からさらに地味なところへ…

社会人大学人見知り学部卒業見込

台所で蓮根をフライパンで焼いて、いい頃合いになったのをお皿に引き上げているときに、手元がくるってひと切れ落としてしまい、あ、と声が出た。テレビをみていたげんちゃんが、それをきいて、ゆっくりと向き直り、おちついて、と声をかけてきた。そのたど…

お金物語

しばらく前につわりの母熊をなだめる夢を見た。小柄な熊だったので、前から抱きかかえてよしよしとした。効き目があったかどうかはわからないけれど、つわり、しんどいよな。目が覚めたときにしっとりとした熊のぬくもりが残っていて、なつかしい気がしたの…

三千円の使いかた

日曜の朝、子どもたちと古本いちへ行く。好きな本を一冊だけ選んで買ってあげる。せいちゃんは二冊ほしくてお小遣いで一冊買った。 せいちゃん ジム・ボタンと13人の海賊 ミヒャエル・エンデ せいちゃん 続ちびまる子ちゃんのことわざ教室 ふくちゃん ぼくら…

内側から見た富士通

空の高いところに飛行機をみつけたり、近くのおおきな道路を走る車のエンジン音がきこえたりすると、離れた地でこういう音に怯えて過ごす人たちがいるのだということを思い憂鬱になる。わずかだけれど寄付を送った。木蓮の蕾がふくらんでいる。 内側から見た…

家族の味

待ちに待ったハンバーガー屋にいく日がきた。ふーちゃん、ままのすきなおようふく、といって朱色にボーダーの襟付きの服をえらんで、ままのすきなふたつに髪を結った。ふーちゃんとげんちゃんはハッピーセット、こちらはハッピーじゃないセットを。そのあと…

奇面館の殺人

行きつけの図書館のそばにハンバーガーショップができて、週末にはドライブスルーにならぶ車が行列をなしている。図書館の行きがけに自転車でそばを通るとジャンクなにおいに誘われる。今度のおやすみにいこうね、とふーちゃんに約束したら、それはそれは楽…

蕎麦ときしめん

しばらく前に見た夢は、通勤の道がふさがっていたり、塀が倒れていたりして、なかなか駅にたどり着けないというものだった。なんとか大通りに出たけれど、大変な人波で、人だかりが坂道をくだり、そのあとのぼった先になぜか渋谷駅がある。駅についたらエス…

ほんのちょっと当事者

大雪の予報が出ていた10日に、遊歩道の白梅がやっと咲いた。容赦なくぶった切られた枝から細い若枝が伸びて健気に蕾をつけているのを見つけたときにははっとした。それから毎日遊歩道を通って蕾をのぞいてから仕事に向かった。いつもなら二月になる前に咲く…

「大家さんと僕」と僕

朝、家のそばの木立でずいぶん甘えた声で囀る鳥がいて、ゆかしくなって後退りしてみたらバサバサっと羽ばたいていった残像がブルーグレーのオナガだった。ふだんギーギーと悪声扱いされているけれど、つがいが鳴きかわす声がこんなにもいじらしいなんて。と…

貝がらと海の音

節分の夜は恵方巻き。前々日に人参と干し椎茸を甘辛く煮ておき、前日にたまご焼きを作っておく。当日は先に帰ったセイちゃんにごはんを炊いておいてもらい、炊き立てのごはんで酢飯をつくり、たまご焼きときゅうりを細長く切って、鮪のたたきと煮物とあわせ…

東京ブチブチ日記

やっと仕事に出られるようになった。家仕事最後の日もやっぱりお弁当箱におかずを詰めてお昼にした。冷凍のからあげ、たまご焼き、ブロッコリー、プチトマトに栗かのこ。 久しぶりの通勤で遊歩道を歩いたら、やっぱり定点観測の梅には蕾がついていない。毎年…

破船

休園が長引き在宅勤務になった。ちょうど小学生が弁当持参の日だったので、お弁当箱を出して、おかずを用意して、ふーたんに詰めてもらう。とりの照り焼き、玉子焼き、ブロッコリー、プチトマト、栗かのこ。自分で用意したお弁当がよほど楽しみで、九時に、…