まみ めも

つむじまがりといわれます

民宿雪国

民宿雪国

ある国民的画家の数奇な生涯を描いたエンターテインメント。期待した展開が何度も何度も裏切られ、物語のラストはとんでもないところに着地する。昭和史の裏面に挑む怒涛の長編書下ろし。

一週間の滞在予定に携行した本を読み終えてしまって、実家の本棚から読んでみる。激賞につぐ激賞!!だとか刺激度満足度120%だとかなみなみならぬ筆力だとか、どうも世を騒然とさせた衝撃の話題作であるらしい。しらけた気分で本を開く。最後のページを繰り終えたときには気持ちはいよいよしらけた。しらけたことを並べてみたところで、言ってるわたしも読んでるほうもおもしろい気分にはなれないに違いない。しかも、巷ではどうやら大絶賛されている本なのだから、ひょっとしたらみんなはおもしろいのかもしれない。わたしのしらけた気分のおかげで誰かのたのしみが削られることを思うと申し訳なくなってしまう。だからこの本のことを書くのはよしておく。なんにしたって、たのしんだほうの勝ちだとおもうので、これは、たのしめなかったわたしの負けだ。わたしの負けっていっておきながら、すなわちそれが自負だったりもするんだけどね。と、いうのが、精一杯の皮肉です。
震災の余波で、服用しているチラーヂンの生産がストップし処方が一か月分までに制限されているらしい。実は橋本病と診断をくだされてチラーヂンの服用を続けている。実際、自覚症状がないのだから、チラーヂンがあったってなくったってよさそうなものだけれど、お医者が飲んだほうがよかろうというのだから、飲んだほうがいいんだろう。ホルモン低下のせいでうつになったり、記憶力が低下したり、いろんなことが起こるらしいが、どうもぴんと来ない。記憶力が低下しようにも、以前どれほど記憶力があったかの記憶があやふやなんだから、どうしようもない。うつだかどうだか知らないが、毎日なんだかんだたのしくやっているのでよしとする。