まみ めも

つむじまがりといわれます

恐・恐・恐怖対談

フクちゃんのべろは、先が少しだけ割れてハート形になっている。というのをこのところ発見した。蛇にピアスではないが、ちょっとしたスプリット・タンだ。ペコちゃんみたいに、ハート形の舌っぺろを垂らした萌えキャラのスプリットたんというのを考えてみたが、考えてみたところでどうということもない。

恐・恐・恐怖対談 (新潮文庫)

恐・恐・恐怖対談 (新潮文庫)

向田邦子の対談集で、吉行淳之介との宇宙のはじっこ話がおもしろかったので、こんどは対談の名手吉行淳之介による対談集を図書館で予約。対談相手は、池田満寿夫阿刀田高倉本聰篠山紀信北杜夫小松左京丸谷才一森繁久彌小田島雄志山藤章二とこれまた豪華なラインナップ。装丁・挿画は和田誠で、対談相手ごとの似顔絵が描かれていて、どうやら対談の場にも和田誠が合席している気配。どれも鼻息が荒くなるおもしろさ。躁鬱病の躁病期にある北杜夫は、ものすごいテンションでまくしたて続け、対談の席となった料理屋の女中に、ぼく発狂中なもんで、なんて言う始末。小松左京はしゃべりながら(便所にいくとはいわずに)便所に消えていって吉行淳之介を驚かしている。森繁久彌が人づてにきいた話で、戦前だったとおもうが、日本人の男が中国で現地の女を身請けすることになり、初夜、世話役のおばさんたちの指南でまずは纏足を順々にむいていくことからはじまり、剥いたあとは臭い足を舐めながら酒をちびりちびり飲み、その日は結局足の処置に終始してことには至らないというエピソードもよかった。森繁久彌は、「ただどういうものかフランスはうんこが好きですね」という言葉も残しているので覚えておきたい。