まみ めも

つむじまがりといわれます

煙突やニワトリ

今週は宿六の帰りが遅いので、夜の時間をぼんやり過ごしている。風呂にはいってぼんやり本を読んだり、むだ毛の処理をしたりする。蒲団にもぐってもなんだか眠れなくて、iPhoneでそっと音楽を聴く。今日は久しぶりで窓を開け放して寝る。ときどき夜風が吹く。こどもたちは薄っすらと汗ばんでいる。扇風機のファジーな運転音が気持ちいい。

煙突やニワトリ

煙突やニワトリ

いつだったか、こどもたちが昼寝をしているときだったと思うが、ひとりで図書館にきたので、ぶらぶらと書架を眺めて武田花があったので借りた。予約の本もあったのに、立原道造の詩集も借りて、こどもたちの絵本も三冊ずつ、帰り道は腕がちぎれそうだった。

知らない町へ行って、歩いて、写して、帰って飲む。そうして、その間にいろんな事を考える―――そういう日は、私には金ピカの一日である。

なんでもない町で、なんでもないことをして、なんでもないものを写して、書いてあることもなんでもなくって、変な人やことがたくさん出てくるが、どれもそこらへんに転がっているようなもので、特別なことはなにもないのがいい。写真だけがちょっと異様で、よく写真や絵画は光を捉えるというけれど、武田花の写真は影を捉える写真という感じがした。