まみ めも

つむじまがりといわれます

バージンラブ

16日の朝にかけてみた夢は妙ちくりんなものだった。健康診断でいった小さな古いビルディングで、体の中をコピー機でうつしたのをみて、まわりの人がよろこんで笑っているので、見せてもらったら、お腹のなかの袋に、赤ん坊がたくさん、大小とりどりに136もうつっているのだった。こんなのは初めてみた、とみんなで盛り上がっている。赤ん坊といっても、エコー像のようなものではなくて、写真にうつしたようにはっきりうつっていて、みんな袋のかべに背中でぶらさがっている。その中に生後三ヶ月ごろのセイちゃんが、待ち受けにしていた写真そのままの姿でまじっていた。神々しかった。

バージンラブ

バージンラブ

1 星の流れが聞こえるとき 日野 啓三/著
2 ジョゼと虎と魚たち 田辺 聖子/著
3 みずうみ レイ・ブラッドベリ/著 伊藤 典夫/訳
4 麦藁帽子 堀 辰雄/著
5 竜胆の花 吉屋 信子/著
6 ナイチンゲールとばらの花 オスカー・ワイルド/著 西村 孝次/訳
7 螢の海 斎藤 一郎/著
8 女の手 久生 十蘭/著
9 帽子 大庭 みな子/著
10 悪戯みち 赤江 瀑/著
11 紅き唇 連城 三紀彦/著
12 朝の純愛 三島 由紀夫/著
13 墓場の女 ギ・ド・モーパッサン/著 青柳 瑞穂/訳
久生十蘭で蔵書検索、アンソロジーを予約。ナイチンゲールとばらの花は再読(ちくま文学の森の悪いやつの物語に収録、タイトルはナイチンゲールとばら、訳は守谷陽一)。ジョゼ虎はレンタルで映画を見たことがあったけれど、小説がこんなによいとは思わなかった。田辺聖子をもっと読んでみたくなった。久生十蘭は、わりと十蘭らしさの薄い作品だったけれど、山のクレソンをおひたしにするようなところはやっぱりツボを刺激される。
それにしても誤植の多い本で、目次をひらいたときに、第一章、第II章となっているのにまず違和感をおぼえたが、ページをめくったら第I章となっていて、裏切られた気がした。そのほかにもいくつかおかしな箇所を発見してしまい、意地の悪い姑みたいな気分に陥る。