まみ めも

つむじまがりといわれます

小さいおうち

昨日の夕方、職場に外線電話がかかってきて、セイちゃんがおなかを痛くして寝ているという。仕事を終わらせて迎えにいくと、事務室の隅のベッドに横になって、いまもどしたところだと言われた。顔つきが青ずんでぼんやりしていたのを、連れて帰ろうとしたら、咳き込んでまた少しもどしてしまった。汚れた服を替えさせて、フクちゃんを連れてきて、先生たちが靴をはかせたり面倒をしてくれて、セイちゃんを重量オーバーのバギーに座らせて、フクちゃんには歩いてもらったが、フクちゃんはずんずん調子を出して最後ははしって家に着いた。セイちゃんの熱は38度。炊飯してキャベツとレーズンのサラダを刻み、洗濯をたたんで、お風呂に入るころになって、今度はこちらのおなかが痛くなり、湯に浸かってあったまるといいかと思ったが、何度も湯から上がって全裸で便座に座ることになり、寒いことこの上ない。結局なんとかフクちゃんの体を洗いパジャマを着せてしたものの、それから30分ばかりトイレにこもってしまった。炊いてあったごはんを卵のおかゆにして、残り物のグラタンをあたため、こどもたちに食べさせた。セイちゃんはおかゆ三杯、フクちゃんはおかゆもグラタンもも三杯たいらげた。そのまま布団に雪崩れて寝てしまった。夜中に目が覚めたら胃のあたりむかむかして、口の中がからからして、なかなか寝つけなかった。
翌朝はいつものフルーツとヨーグルトとパンの朝ごはんを食べたが、セイちゃんがおなかが痛いというので、熱はなかったがお休みにして、ちかくの病院にいって整腸剤と解熱の坐薬をもらって、ふたりでストーブにあたりながら相撲の録画をみた。お昼をすませて、セイちゃんの昼寝につきあって本を読んでいたら雨が降りだして、庭の竹の葉を弾いている。

小さいおうち (文春文庫)

小さいおうち (文春文庫)

夏の鎌倉で義母から借りてきた本。女中さんをやっていたおばあちゃんが手記をノートにちまちま記しているというのがなんとなく腑に落ちなくて入り込めないまま読んでいたら、からくりがあって、そのために手記のスタイルになったんだなとあとからわかったけれど、やっぱりすっきりしなかった。描きたいものが明確に見えすぎていて、そのためにストーリーを用意している感じで、よそよそしい感じのまま終わってしまった。