まみ めも

つむじまがりといわれます

リトルダンサー

土曜の朝は浦和でいく最後の妊婦検診だった。受付と体重血圧の測定、尿検査をすませて本を読んでいると、あとから宿六がセイちゃんとフクちゃんを連れてバスに乗ってやってきた。みんなで診察室にはいり、エコーをみせてもらい、紹介状をもらって帰宅。あまぐり屋が甘いいいにおいをさせていた。午後は図書館と買出しに散歩がてらでかけ、来客があるので部屋の片付け。カーペットをたたむとフローリングが広々して部屋が明るくなった。玄関を拭き掃除し、宅急便を受け取ったなりで出しっぱなししていた米やらを納戸にしまい、雑然としていた食卓も片付けた。夕方になって義兄がオープンカーでやってきて、そのまま乗り込み、駅の反対側の娘娘へ。義兄が高校時代に通った店で、カウンターしかないざっかけない中華料理屋だけれど、こどもたちも丸イスにかけてラーメンと餃子を食べた。わたしは炒飯、宿六と義兄は500円炒飯といって、高校生限定らしいラーメン丼に大盛りの炒飯をふたりともサービスしてもらっていた。卵とハムとねぎだけの素朴な炒飯で、ちっともぱらぱら感がなく、むしろふわっとしている不思議なものだった。餃子も薬草のような風味がした。こどもたちはラーメンを一人前たいらげ、ピルクルとあかちゃんせんべいをもらった。丸イスで背伸びしながらラーメンをすする姿がいじらしい。義兄にとっては一風かわったこの中華の味がノスタルジーそのものなんだろう。かわっているからこそ、他のものではいけなくて、北浦和ソウルフードと呼ぶ人もおるらしい。久しぶりに浦和界隈をみたいという義兄につきあって高校や駅のぐるりをドライブしてコンビニで買出しして帰宅。こどもたちはたっぷり遊んでもらい、いつもより夜更かしをして10時過ぎに就寝。よく朝、栃木までゴルフにいくという義兄は8時過ぎに起きたときにはもういなくなっていた。

ゴールデンウイーク前にお休みをとって新都心シネコンへ。午前10時の映画祭でリトルダンサーをみてきた。とにかく主役の男の子のダンスがいきいきしてキュート。そして、ラストシーンのアダム・クーパーの背中の完璧なまでのうつくしさにこころ奪われた。いつまでも眺めていたいような一瞬のきらめきだった。