まみ めも

つむじまがりといわれます

食い意地クン

土曜日に図書館で借りてきた川上未映子庄野潤三を読み終えてしまい、なんとなくブックオフで買った本に気持ちがのらないので図書館まで散歩がてらぶらぶらいく。田圃道からコミュニティ道路(むかし鉄道が走っていたあとの道路)をまっすぐいくと20分ほどでつく。図書館のなかにはいると、陽射しにくらんでいた目がほっとする。カウンターに本を返して、奥の書架に進み、きょうはひとりなので少しのんびり本をながめる。庄野潤三を一冊、すこし悩んで武田百合子を一冊。川本三郎「旅先でビール」を読みながらすこし休む。イヤフォンで曽我部恵一が100年後の世界をうたっている。カウンターで本を貸し出してもらい、歩いて帰宅。じりじりに晴れていて日陰がなかったのでじっとり汗をかき、家に着いたあとコーヒーに氷を浮かべて飲んだ。

食い意地クン (新潮文庫)

食い意地クン (新潮文庫)

この俺を野蛮人にしてくれる、狂わせてくれる、そういう食べ物の中に間違いなくカレーライスがある(本文より)。焼肉、ラーメン、とんかつ、ナポリタン、大根、塩辛、立ち食いそば、キャベツ……。『孤独のグルメ』原作者である著者が、愛する二十六品目のメニューについて、熱く語ります。あなたはこのエッセイに抱腹絶倒しながら、やがて激しく共感している自分に気付くでしょう。

ブックオフオンライン108円。食い意地が全開になっていてかえって清々しい。このなかのメニューを食べるときは、ぜひとも一読してから食べたい。東海林さだお然り、平松洋子然り、久住昌之然り、食べるという行為をここまで叙述できるのはさすが。食べものに対する姿勢と語彙が圧倒的にちがいすぎる。そして、わたしはやっぱりふだん着の食べものを語る人が好きなんだなあと思う。

やっぱり白いご飯て、スゴイよ。俺、ご飯て、神様だな。ご飯といったら白い米を炊いたものです。神。信じてる。宗教に近い。お米教。敬虔な信徒ですよ。

食べものに対する姿勢が愛ではなく信仰なんだもんなあ。あー、でも、白ごはん、LOVE。