まみ めも

つむじまがりといわれます

ド・レミの子守歌

雨の木曜日、タクシーを呼んで最寄り駅まで乗せてもらい、十時四十八分大宮発のかがやき509号に乗りこみ十二時五十二分金沢に到着。前の日につくっておいたおにぎりと唐揚げを新幹線のなかで食べた。お土産は大宮駅で買ったいも恋。金沢駅までおかあさんが迎えにきてくれた。ほっとしたのかくすぶっていた風邪が一挙にしんどくなり、家のトイレでげーげー吐いてしまった。かばんの中には横尾忠則の文春文庫を二冊。
導かれて、旅 横尾忠則
私と直観と宇宙人 横尾忠則
次の日、地元の図書館で本を借りる。
一人旅のスケッチブック 安西水丸
ものがたりのお菓子箱
「ものがたりのお菓子箱」のイラストも安西水丸

108円のブ本。

できた! 産まれた! さあ、子育てのはじまり! 平野レミがママになったときのこと、その後の子育てのことを、よろこびも戸惑いもつつみ隠さず、明るく語る。巻末に、和田唱「全てのお母さんに」も収録。

イラストは和田誠、ではなく、なんと平野レミ。なんとなく夫婦で絵のテイストが似ているのがおかしい。和田さんに比べるとちょっと歪んだフォルムの絵だけれど、その歪みが的確な線をとらえている。「算数ができないのもひとつの才能」といって、いろんなことに鷹揚な印象のレミさんが、はじめての子育てにてんやわんやで悩んでいる姿が微笑ましい。あらゆる人を母親目線でみてしまうおかあさんフィルターがすっかり板についてしまったものだから、和田唱の「全てのお母さんに」はもれなく泣けた。