まみ めも

つむじまがりといわれます

おめかしの引力

12日の日曜日に、兄夫婦に男の子が生まれて、名前が決まったというしらせが金曜にあった。兄からほやほやの赤ちゃんと、それを抱いている写真。赤ちゃんの滑稽な表情ばかりを選んで送ってくるところに兄の気恥ずかしいうれしさがのぞいている。物心ついたときからずっと野球をしていて、結婚式では赤ちゃんは9人ほしいといっていたこども好きな兄なので、本当に待望の赤ちゃんだと思う。
その金曜の兄の連絡に折り返しで、妹から引越しと入籍のしらせが入った。ふわふわしたところのある妹で、色々と気をもむことも多かったので、よい人との結婚が決まってほっとした。
おめでたいことが続いて、町田康がいうように、人生はやりきれなく、生きることは苦しいけれども、悪いことばかりでもないような気がしてしまう。

おめかしの引力

おめかしの引力

ト本。

朝日新聞』連載の爆笑エッセイを書籍化。「秋冬必須のとっくりですが」「ロングスカートは命がけ」…。飛びこんでぶつかって失敗をくりかえしてきた日々を綴った“おめかし満身創痍録”。写真&特別インタビューも収録。

ユニクロの白と黒と紺(1990円也)に身を包みながら、ミエコさんの思いきりのよいおめかしがうらやましい。わたしはといえばおしゃれ服を日割り計算できずにうまい棒ガリガリ君に換算してしまうおめかし弱者なのだった。中年の頃合いはなにを着てもおばさんになる自分におどろく。いつのまにかお母さんにそっくりな二の腕をしているのは、やっぱり押しも押されもせぬ三児の母となったからなので、おののききつつ、なかなか会えないお母さんが自分の中に潜んでいることがうれしかったりもする。