土曜の湯上りと日曜の起きぬけに嘔吐し、熱をだし、腕と脚に発疹、くったりと寝ぐずるフーちゃんにとことんつきあう週末。月曜は休みをとり、フーちゃんをおぶい、ドガのクリニックに連れていく。血液検査もしたけれども、はっきりしたことはわからんままで、抗生物質を処方された。夜はぐずぐずと泣く。なんとはなしにもの憂くて昨夜はこどもと一緒に寝てしまったが、朝になって頭痛と微熱。往来で金木犀がにおいだした。
- 作者: 吉田篤弘
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: 単行本
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昔なじみのミルク・コーヒー、台所のラジオと夜ふけのお茶漬け、江戸の宵闇でいただくきつねうどん、子供のころの思い出のビフテキ…。滋味深く静かな温もりを胸に灯す12の美味しい物語。『ランティエ』連載を単行本化。
紙カツと黒ソース
目薬と棒パン
さくらと海苔巻き
油揚げと架空旅行
明日、世界が終わるとしたら
マリオ・コーヒー年代記
毛玉姫
夜間押ボタン式信号機<十時軒>のアリス
いつか、宙返りするまで
シュロの休息
最終回の彼女
そういえばわが家のラジオも台所にある。このごろは天気が冴えないのでガーガーピーピーしている。ラジオのいいところは、不意に好きな音楽が流れ出すところで、偶然だとか運命だとか必然だとか、そんなつもりはないけれど、うれしがってしまう自分がいる。CDできいてもパッとしないけれどラジオで聴くといいという歌もあって、忌野清志郎なんかはまさしくそれ。あとは、誰のなんという歌かわからないまま馴染んでいくというのも悪くない。マリオ・コーヒーの話を読んで久しぶりにミルクコーヒーを飲んだ。