仕事納めと仕事始めが1日ずつ家族とずれていたので、4日はひとりで出かけることにした。電車を乗り継いで開店と同時に入ったマーガレットハウエルで黒と茶のウールのスカートと白黒まだらのセーターを一枚。そのあとケーキ屋のUにいって初登頂を目論見たけれどもモンブランがなかった、いちごのタルトを買う。家に帰って洗濯物を干し、インスタントコーヒーをいれてクロワッサンとケーキをできるだけゆっくりと味わって食べ、食料品の買出しをすませる。週末も家をあけるので来週ぶんまで買い物をするとずっしりと食い込む。それから洗濯物をたたみ、お迎えをして、夜は鍋をした。白菜と鶏もも肉、マロニーに干ししいたけ。ピェンロー風にごま油をたらした。
- 作者: 津村記久子,森下えみこ
- 出版社/メーカー: 清流出版
- 発売日: 2016/05/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る
問題から手を放す、愚痴の危険な側面、豊かさを享受する方法、自己満足の効用、ふるまいと言葉と本心の関係…。不器用で、おろおろ、くよくよ、だけど時々しあわせな日々の出来事を綴る。『清流』連載に加筆修正し単行本化。
基本的にうしろむきでくよくよした性格なので、一年のうち8割くらいはくよくよどんよりしている。この本の予約順がまわってきたときも、ちょうどくよくよどんよりの真っただ中だった。くよくよしているときには、甘いものと本だけは味方になってくれる。津村記久子はくよくよの味方であることがわかった、よかった。