まみ めも

つむじまがりといわれます

やがて哀しき外国語

土曜はフクちゃんの注射で、サッカーをやれないのをしきりに残念がるので、なかよしのお友だちを家に呼ぶことにした。お昼はお好み焼きとポテトフライ。お好み焼きはホットプレートで5枚焼いた。お友だちが、きょうこのままおとまりする、と俄然はりきるので、お母さんにお伺いを立てて、お着替えをもってきてもらい、お風呂をすませ、夕飯はカレーライスにチキンナゲットにサラダ。うちで出した福神漬けが赤かったので、うちのはオレンジいろだと言って手をつけないところがかわいらしい。北の部屋にふとんを敷いて、こどもたち3人におやすみをしてからしばらくして、階段をおりてくる気配がして、やっぱりかえる、むり、というので、お母さんに電話をしてお迎えにきてもらった。セイちゃんとフクちゃんはむくれてしまったけれど、しかたない。またあそびにきてねと見送った。

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

ト。いつもいく図書館の2月の特集がグローバル化する社会とかなんとかいった内容で、そこのところはよくわからないけれど安西水丸の絵につられて村上春樹を借りた。なんとなく、村上春樹に対しては、本を読むときに言い訳がましい気持ちになるというか一筋縄ではいかないというか縄は一筋でもこんがらがっているようなところがある。恋でもしちゃってるのかもしれない。

プリンストン大学に長期滞在している村上春樹。日本を離れることによって、日本という国について、あるいは日本語についてずいぶん真剣に正面から向かい合って考えるようになったという彼の魅力的なプリンストン通信。

安西水丸が「村上君の顔は最近僕の描く似顔絵にますますよく似てきたよ」といっていて、自分の絵が似てきたといわないあたりのさりげなさが気持ちいい。村上春樹の配偶者の呼びかたは、女房とうちの奥さん。村上春樹による「男の子」の定義は(1)運動靴を履いて(2)月に一度床屋に行って(3)いちいち言い訳をしない、というわけで、村上春樹を読むのに言い訳がましいわたしは男の子としては認めてもらえない。村上春樹におっさんの定義をききたい、おっさんならいい線いく気がする。あと、村上春樹は「10人が読んで1人でもいいと言ってくれればいい」というスタンスなのに対して、村上龍は「10人が読んで10人ともいいと言わないと腹が立つ」みたいなことを言っているのがよかった。