まみ めも

つむじまがりといわれます

野武士のグルメ

金曜から熱を出していたセイちゃんだったが、入学式の朝になってもさがらないのでクリニックに連れていく。果たしてインフルエンザだった。桜も残り、うらうらとよく晴れたけれども、しかたがない。かわいそうになって、自転車をとばし、プリンを買ってきてやり、おやつに食べた。おかあさんが着物を着つけるために来てくれていたので、午後のあたたかい頃を見計らって着付けてもらい、玄関先で写真だけ撮った。セイちゃん、顔いろが悪く元気のない表情でうつっている。そのまま着物姿で小学校にいき、荷物だけ引き取って来た。着物は、おかあさんが結納で一度きり袖を通しただけのもので、クリーム色の地に赤い花びらで真ん中が黄色なのは椿だろうか、描いてある。入学式に出られなかったのは残念だったけれども(入学式にでたかったと泣いた)、ひときわ思い出に残る一日になった。やっと木曜になって学校にいった。たのしくやっているらしいのでよかった。

野武士のグルメ

野武士のグルメ

ブ、200円也。

生野菜定食、冷やし中華ライス、九月の焼きそビール、かっこ悪いスキヤキ。うむ、この店、デキルと見た…。「孤独のグルメ」原作者が描く、ひとりメシの美学。「野武士のひとり飲み日記」を加えた増量新装版。

「九月の焼きそビール」「おはぎと兵隊」はそれぞれアンソロジーで読んだことがあった。東海林さだおといい、久住昌之といい、くだらないことでウジウジ思い悩みながらそのくせむちゃくちゃ食をたのしんでいる感じがたまらない。「おはぎと兵隊」ではないけれど、うちのおかあさんがはじめてホットケーキを食べたときのエピソードは何度でもおかわりしたい。