まみ めも

つむじまがりといわれます

ファミリー・プロット

木曜はフクちゃんの遠足だった。朝5時に目覚ましをかけて、お弁当を詰める。フクちゃんにリクエストのメニューをメモに書いてもらった。ちりやちちん(てりやきちきん)、おにぎりゆかりとうめ、きゅうり、たまご、にんじん、さつまいも。おかずは作っておいて、朝はごはんを炊いておにぎりをつくるだけ。おにぎりは小さくしておく。実は前の日におなかをくだして、夕飯はなにもたべられず、おなかを痛がりながら寝たのだった。朝、もしごはんが食べられておなかも痛くなければ行かせてあげたかったが、やっぱりまたおなかをくだしてしまい、おかゆも食べたくないといって手をつけなかった。雨で遠足はお流れだったけれど、お友だちとお弁当を食べるたのしみがなくなって、めそめそ泣いてしまった。そのまま仕事をおやすみして、午前のうちにクリニックへいき、お昼はバナナを一本、おやつもバナナとプリンを食べた。夜はお弁当をセイちゃんに食べてもらい、フクちゃんはきつねうどんをお弁当箱に入れて、わきにおかずを少しずつ入れたら、うれしそうにつまんでいた。そのあとははらいたもない。

プ。1976年。

インチキ霊媒師が巻き込まれた犯罪を、サスペンス豊かに描いたヒッチコックの遺作。インチキ霊媒師のブランチは、富豪の老婦人にとりいって、行方不明の息子を探し出す仕事を得た。ブランチの調査によって、宝石店を営むアーサーが、その息子であることが判明する。だが、アーサーの裏の顔は、営利誘拐を繰り返す犯罪者であった。自分の身辺を探るブランチに、アーサーは次第に危機感を覚えていく……。

ヒッチコック最後の作品はウィットのきいたしゃれた展開。ひとりも美男美女が登場しなくても、しゃれた映画にしあげることができるのだ、なんとなく励まされる。別におしゃれな人生を歩みたいつもりはないけれど。