まみ めも

つむじまがりといわれます

気がついたらいつも本ばかり読んでいた

一年ぶりにたんすからひっぱり出した夏の服の色がくすんでなんとなくくたびれている。なかなか見切りをつけられなくて、ヨレヨレくたくたのブラウスを着ていたけれども、着ている人もヨレヨレのくたくたにつき、鏡にうつった姿がなかなかに悲惨なので買い直すことにした。ユニクロのネットストアでリネンとコットンのものを選んでブラウスを4枚にパンツを2本買った。ここ数年で化学繊維の服がおそろしく似合わなくなり洋服は素材で選ぶようになった。いつのまにか二の腕も膝も陽の下にはさらせなくなり名実ともに立派な中年ができあがっており、時間というのは残酷なようなありがたいような。ピチピチの肌もそのうちユニクロで売り出してくれんかな。

ト。こんなタイトルは読むしかない。

著者の20冊以上にのぼるスクラップブックから精選した、各紙誌掲載の書評原稿やエッセイに加え、映画、音楽、演芸、旅、食、書店についてのコラム、イラスト、写真などを収録する。

淡々とした文章で日々のこと。特別なことは起こらない。本を読み、映画を見て、散歩して、ごはんを食べる。こういう通り過ぎていくだけの本を読んだあとに残るうっすらとした安らぎ。