まみ めも

つむじまがりといわれます

珈琲とエクレアと詩人

家のタオルがことごとくくすんできたので買い替えた。100円ショップで白のバスタオルを7枚。バスタオルとはにわかには信じられないコンパクトさで、温泉旅館の名入りタオルのような薄さではっきり言って頼りない。このチープな頼りなさがかえってよくて、すみずみまで拭き取りやすく、体を拭いたあとも重たくならずさらっとして洗濯してもかさばらずにすぐ乾く。もともと柔軟剤を使ったタオルは苦手だけれど、ここまで薄いタオルになると柔軟剤がなくてもごわつかない。パキスタン製。

珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎

珈琲とエクレアと詩人 スケッチ・北村太郎

ト。

詩人・北村太郎と鎌倉の同じ家に暮らしたこともある著者が、日々の飾らない優しい詩人の姿や暮らしぶりを、淡く、ぬくもりのある筆致で描く。画家・山本直彰による「北村太郎の白」も収録。 

「天気図」という詩が冒頭に一編載っていて、



さっき白いネギを一本
薄皮を剥いで丁寧に洗った
そのあまりの白さに
だれもいないうしろを振り返って



という部分の滑稽さに生活をする人間の切実な哀愁がにじんで、ことばの及ばないところに届くことばだなと思った。草野マサムネが、ことばのコラージュで連れてってくれる感じだ。珈琲とエクレアは、鎌倉のイワタコーヒー店というところのものらしい。そのうち鎌倉で珈琲とエクレアと給与所得者をやりたい。