金曜のお昼に、いなかのお母さんから、金木犀がにおいだしました、と知らせてきた。夕方にざっと雨があって、こちらは雨だよ、と返事をして、雨降りの合間にこどもたちのお迎えをしていたらつるべ落としの夕暮れで最後の角を曲がるときにはもう暗くなっている。なんとなく心細い気分でいたところに、ふっと金木犀がにおった。ああ、いなかのおかあさんと同じ日に金木犀のにおいをかいだなと思ったらほんの少し胸にろうそくの火が灯るようだった。と、ちょっとしたノスタルジーに浸っていたら、夜のお風呂でシャンプーのボトルを押してシャンプー液が出てきた瞬間にまで金木犀のにおいがしたので一挙に自分がぐらぐらきた。どんだけ金木犀バイアスがかかっているのか。
- 作者: 三浦知良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/13
- メディア: 新書
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40歳を超えて、若手選手とは親子ほどの年齢差になっても、まだサッカーをやめる気なんてさらさらない。キング・カズがみずから刻んだ思考と実践の記録。『日本経済新聞』連載「サッカー人として」をまとめる。
30を過ぎてからそんなつもりはなかったのにカズが好きになってしまった。サッカーに対して振り切れてしまっている感じから目が離せない。安室ちゃんも伊達公子も引退だけれど、カズにはまだまだサッカーで夢を見てほしい。おなじ夢をわたしも見つづけたい。