まみ めも

つむじまがりといわれます

夫のちんぽが入らない

お友だちの家に行く途中に通る公園の片隅に椎の木があって、どんぐりがたくさん落ちているのをみつけたので、フーたんとどんぐり拾いにでかけた。こないだからどんぐりを探しまわっていたけれど、落ち葉といっしょに掃除されてしまったのかちっとも見つからなかった。今回みつけた一隅はたまたま掃除を免れていたらしい。からになったペットボトルにぽーい、すとーん、ぽっとーとーん、といろんな音をつけながらひと粒ずつ落としていく。そこら中に落ちているのを見えているのかいないのか、見つけるたびに、あった!あった!と声を上げる。松浦弥太郎だったか、こどもとふたりで夢中になってどんぐりをとことん拾う話があって、とても羨ましい気がしていたのを思い出した。フーたんの願いを叶えるつもりで、実は自分の願いだったことに気がついた。大きな切り株が朽ちたところを椅子とテーブルにして腰をかけると、落ち葉や枝を集めてお弁当をこさえてくれて、半分こしようねといった。胸を満たしてくれるお弁当。

夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)

夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)

ト。

初めて体を重ねようとした夜、彼の性器が全く入らなかった。その後も2人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。しかし…。交際から約20年、「入らない」2人の生活を、ユーモア溢れる筆致で綴る。 

しんどい話をおもしろくしないと書けない辛さがしんしんと伝わり、暗く痛々しいユーモア。