水曜の夜からフーちゃんが熱を出して難儀したけれど、金曜の夕方にかがやきに乗って実家に帰ってきた。いま時季の水田のまぶしさ。お見舞いを繰り返し、なにをするでもない時間を共有する。目があったときに、目の中に光があるので大丈夫という気持ちになる。ここにいるということはなにをしなくてもおおきなものをくれ、元気づけるつもりで元気づけられた。
- 作者: 和田誠
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 単行本
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文章の達人が感度良好のアナログ・アンテナを四方八方にめぐらし、映画や音楽をはじめ、デザインや仕事の周辺など、独特のワンダーランドを気力あふれる調子でつづったエッセイ集。
知ってる町角で、知らない町角。