まみ めも

つむじまがりといわれます

現実入門 ほんとにみんなこんなことを?

連休はフーちゃんとふたりでお見舞いにいった。家族というのはほんとうに不思議なバランスで成り立っているもので、誰ともわかりあえてはいないけれど、みんなの気持ちに寄り添いたく、わたしは誰のことも否定できない。やれることがなさすぎて、モンブランを食べ歩いた。ジロンボはスポンジが土台で、栗のかけらの入ったプリンのうえにクリームが絞ってある。味はいたって普通。パティスリー・オノはメレンゲが土台。丘のような丸いかたち。マロングラッセがまんなかにひとつ、クリームの香りが全然ちがってくるしゅうなかった。値段も150円ほどちがった。ぶらんこ乗りを、気に入ってくれたので、今度は別のいしいしんじを持っていこうと思う。

現実入門

現実入門

ト。

「現実」を怖れ、逃げ続けてきた男が、42歳にして初めて挑む。やるぞ、献血、合コン、部屋探し、そして遂にプロポーズ! 『小説宝石』に掲載された「ふるふる初体験」を単行本化。

現実は想像を簡単に乗り換えて、思った以上の難易度のものを差し出してくるので、まさしくほんとにみんなこんなことを状態でここしばらくはとにかく途方にくれたけれども、それでもなんとかやっていけるのは、どこかに真摯なものもあるはずだと信じているからで、いま、おかあさんの愛情のひたむきさに、こころを打たれて救われている。愛を携えている人の尊さというのはちょっと信じられないものがある。