まみ めも

つむじまがりといわれます

Love Letter

ひそかに動向を伺っていたきのこたけのこ総選挙の結果が出て、毎度ながらたけのこが勝った。政治や宗教の話はタブーとはよくいうことだけれど、おそれず立場を明らかにすると、断然にきのこ党派ということになる。いつだって少数派。会社にはいりたてのころに居室できのこたけのこ論争になったことがあり、そのときにいつもクールな先輩がきのこ党員だった。そのときに「たけのこの里はおこさまのおやつです」と放ったひと言が忘れられない。ひるがえって、きのこの山はおとなのおやつです。示唆に富んだお言葉。

Love Letter (幻冬舎文庫)

Love Letter (幻冬舎文庫)

ト。

この手紙が、あなたに届きますように。今、最も輝きを放つ11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く恋愛小説アンソロジー電子書籍配信サービス『Timebook Town』連載を単行本化。
ありがとう 石田 衣良
空 島村 洋子
ラブレターなんてもらわない人生 川端 裕人
再会 森福 都
ミルフイユ 前川 麻子
音のない海 山崎 マキコ
水槽の魚 中上 紀
虫歯の薬みたいなもの 井上 荒野
竜が舞うとき 桐生 典子
永遠に完成しない二通の手紙 三浦 しをん
きまじめユストフ いしい しんじ

ラブレターというものに甘く切ない予感を馳せるものの、実際には封筒や便箋のセンス、文字の造形にことばの連なりと、要求を満たすにはかなり高いハードルをこえなければならないし、なにより物的証拠を残すのはおそろしい、ラブレターなんてもらう可能性がないこともないというぐらいがちょうどいいのかもしれない。といいつつ、もらうとしたら中島敦からもらいたいです。一人称は俺でお願いします。