まみ めも

つむじまがりといわれます

蜜蜂と遠雷

Kさんが、片づかない仕事をほっぽりだして、電車とバスを乗り継いでビジネスリュックをしょって会いにきてくれ、ふたりでおそ昼。おみやげに浅草神社の安産健育の真っ赤なお守りとペリカンのパンをもらう。こちらは、コーヒー入りのイタリアンコーラと水出しのアイスコーヒーのパックを渡す。フレンチレストランのあとはロイホにうつってしゃべり倒す。尽きない話を切り上げて、夕方に駅のそばで別れる。おしっこする間も惜しんでしまって、別れたあとでトイレに駆け込んだ。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

実家に珍しい本があるなあと思ったら、おとうさんのお見舞いに持ってきた人がいるとかで、「死の棘」状態にある母の想像ではいわくつきということになっている。

 養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年、かつての天才少女、サラリーマン…。ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、音楽を描いた青春群像小説。『星星峡』『ポンツーン』連載を単行本化。

10連休に、こどもたちを公園に連れて行った車の後部座席をめいっぱい倒して、窓ドアを開け放ち、五月の風とさわやかな暑さを味わいながら、ウトウト読んだ。浦和に帰ってきて読みおえたあとブックオフに売りに行く。いわくつき、三百円也。コーヒー代に消えた。こんなふうに人の気持ちにもけりがつくといい。