まみ めも

つむじまがりといわれます

帰ってきた日々ごはん〈1〉

実家にもどったなりで出ばなをくじかれてしまい、世界からはじかれていた自分を思い出す。炊きたてのごはんのおいしさにむなしくなってしまい、おかわりを二杯した。ぷよひめという名前のトマトに親近感をおぼえたけれど、ぷよではあってもひめではない。ひょっとしたらぷよなんてかわいいぶった擬態語からもはじかれている。根深いコンプレックスに再会、じゃない方のみなさん、どうぞよろしく。

帰ってきた 日々ごはん〈1〉

帰ってきた 日々ごはん〈1〉

 

ト。

「日々ごはん」からとぎれることなく続いていた、人気料理家・高山なおみの日記エッセイ。公式ホームページ『ふくう食堂』『小説新潮』等に掲載した2008年11月〜2012年9月までの日記を加筆修正。おまけレシピつき。

「ココアどこわたしはゴマだれ」できゃぴきゃぴした高山なおみにあてられてしまい敬遠気味だったけれど、久しぶりに読む気になった。帰ってくる前の日々ごはんを知らないので、誰が誰やら。庄野潤三を読みはじめたときも、そういえばこういう内輪ぶりにおいてけぼりをくらったっけ。料理研究家のわりに食卓に気負いがなくスーパーのおそうざいで済ませていたりするのがよい。おかずに、(いつぞやの)とあるのも好ましい。レシピはないけれど鰻のちらし寿司をやってみたい。ゆかり、いれちゃうんだ?

鰻のちらし寿司(いり卵、みょうが、胡瓜、新生姜、青じそ、ごま、ゆかり)