げんちゃんの熱がさがって二日たち、予定より遅れて実家に帰ってきた。おとうさんの四十九日には間に合わなかった。これまで「だめじゃない男はだめだ」と思ってきたけれど、齢四十を間近にして、だめじゃない男はだめじゃないのでは?ということについに気づいてしまった。むしろだめじゃない男がだめな自分がだめだった。しかしだめんずから足を洗える気がしない。だめじゃない男は圏外で、だめな男はやっぱりいかんので、どうにかして自分でやっていくしかないのかもしれない。わたしの愛が正念場を迎えている。
M-1グランプリがものすごくよくて、二度見。決勝三組がどれも安心して身を委ねられる抜群のふぉもしろさだった。
ト。
フィレンツェの絶品「貧乏料理」、シチリア島で頰張った餃子…。イタリアに暮らして35年の著者が、胃袋で世界とつながった経験を美味しく綴る食文化エッセイ。フジ日本精糖株式会社ホームページ連載を加筆し書籍化。
タイトルに惹かれて予約。うちにパスタぎらいがひとりいて、なかなかパスタを食べる機会がない。思い出のパスタは、学生のころに通った店で、下北沢の極太麺のスパゲティ。いまも店はあるらしい。あのスパゲティは何ミリだったんだろう。ふいに懐かしくなって、お店に売っているなかで一番の2.2ミリの麺を買ってきた。