まみ めも

つむじまがりといわれます

もものかんづめ

兄の新築の家にみんなで集まって、忘年会のようなことをした。兄嫁のつくる几帳面な顔をしたごはんたち。豚汁、煮物、ちらし寿司、揚げないコロッケ、生ハム、クリームチーズ 。一軒家をたて、ローンを組み、数十年ものの月々払いを背負い込むということに、おそれ多いような気持ちを抱いてしまう。来年には実家を壊した跡地に妹夫婦も普請をする。そうか、君たちもそちらへ行くのか。未来を約束するというのは、おそろしいことで、とにかく責任をもつということから逃げ続けている人生なのだけれど、そのくせよく結婚をしてこどもをうんだよなとひとごとのように思う。年の明けないうちからこどもたちにお年玉をもらってしまったけれど、ほんとうに年は明けるのだろうか。

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

ト。

「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!! 著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。

帰省のおともに、軽くて気楽な文庫本を何冊か選んだうちの一冊。さくらももこ、もうこの世にはいないけれど、ちびまる子ちゃんはずっと昭和を生きている。