週末に保育園の通知がきた。おそらく最後の出産なので労働への片道切符でもある。週明け、会社の懇親会があったので、ふだんは着ないポリエステルの洋服(前日にZARAのセールで購った990円)をまとい、ばぶと一緒に出席、ミルクとビールを互いに飲み、久しぶりに社会的な活動をしたという気になった。ふたりの娘さんのいる上司が、ばぶを抱っこして、なんてかわいいんでしょう!と頬ずりしていて、萌すものがあった。会社にはもちろん憂鬱が待っているけれど、部署でともに仕事をするメンバーは気持ちの良い人たちで、それはとにかくありがたいことだなと思う。
寒さが落ち着いたせいか、片手袋の落とし物が道端に多い。だいたいの片手袋は拾い上げられて枝にかけられている。落としたもののありかたに、通りすがりの人のひと手間を感じるたたずまい。
ト。
世代を超えて愛され続けている佐野洋子。絵本の絵や銅版画などの絵画作品、エッセイに書かれた生き生きした言葉とともに、多くの友人たちの証言を紹介する。江國香織、唐亜明、亀和田武らの寄稿も収録。
佐野洋子が、歳を取ったら大っ嫌いだったみのもんたの下世話さが大好きになった、というようなことを書いていて、歳を取って価値観がひっくり返ってあのてかてかした顔が好きになるのを楽しみにしていたのに、みのもんたの昼の番組はいつのまにかやらなくなり、みのもんたを見かけなくなってしまった。みのもんたはわたしの老後のたのしみのためにも長生きしてテレビでてかてかした顔を見せ続けていてほしい。