まみ めも

つむじまがりといわれます

しらふで生きる

わが子たちとこれほど一緒にいることも珍しく、お互いに鬱憤すさまじく、取っ組み合いの喧嘩をしたりする。家の中にいると行き場がなくなるので、日和のよい日は手間を惜しまずピクニックに繰り出すことにした。昨日は冷やご飯をあたためて手毬のおにぎりを15個をゆかりとおかかで作り、ゆで卵とウインナーとブロッコリー。おやつに、ぶどうのジュースとセブンイレブンのずっしりつぶあんパンとあんこ嫌いのふーたんにはブルボンのチョコあ〜んぱん。あっという間にたいらげてこどもたちはどこかへ遊びにいってしまい、やっぱり本を忘れて、自販機で買った甘いカフェオレをくぴくぴと飲んだ。地面はこないだより冷たさがやわらいでいる。

しらふで生きる 大酒飲みの決断

しらふで生きる 大酒飲みの決断

  • 作者:町田 康
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 単行本
 

ト。

痩せた! 眠れる! 仕事が捗る! 思いがけない禁酒の利得。
些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!
4年前の年末。「酒をやめよう」と突如、思い立ち、そこから一滴も飲んでいない作家の町田康さん。
「名うての大酒飲み」として知られた町田さんが、なぜそのような決断をしたのかを振り返りながら、禁酒を実行するために取り組んだ認識の改造、禁酒によって生じた精神ならびに身体の変化、そして仕事への取り込み方の変わるようなど、経験したものにしかわからない苦悩と葛藤、その心境を微細に綴る。全編におかしみが溢れながらもしみじみと奥深い一冊。

町田康がインタビューで見所は目次といっている通り、目次のページのインパクトがものすごくて、言葉がぐいぐい迫ってくる、図星が満載でつらい。酒を飲んでも飲まなくても人生は寂しい、という文字の羅列をみたら、気づかないふりをしていた大きな穴を覗き込むようでしらふで読めなかった。どうして生きることはこんなにも恥なのだろう。