先週の日曜、桜が咲いてきたので、いなり寿司(ゆかりとごま)と大学芋と砂肝のレモン塩炒めを作って、家で昼飲みをやってから、 公園の桜の下でグリーンラベルを一本だけ飲んだ。引越しで遠くに行く友だちと乾杯。地べたに座ったので、立ち上がったときにはお尻がしっとりしていた。桜のほとんどない公園なので、花見の人はいなかった。
週明け、煮っころがしが食べたいといわれ、里芋と人参とこんにゃくを煮た。こどもと過ごす日常が手持ち無沙汰で、昼からナンを焼いたりしている。世の中のことをなんにも知らずにいられたらと思うけれど、スーパーの棚が空っぽになっていたりするのを目の当たりしないわけにもいかないで、ひしひしと不安が迫るのを、手を動かすことでごまかしている。
ト。
初の海外旅行を前に急逝した私。幽霊となって念願の地をめざすが…。表題作をはじめ、2013年川端康成文学賞受賞作「給水塔と亀」など、全7作を収めた短篇集。『文學界』『新潮』等掲載を単行本化。
給水塔と亀 p5-22
うどん屋のジェンダー、またはコルネさん p23-36
アイトール・ベラスコの新しい妻 p37-64
地獄 p65-93
運命 p95-126
個性 p127-149
浮遊霊ブラジル p151-180
図書館の休館がずるずる延びて、借りすぎかなと思った本もこの調子では読み終えてしまう。積読の本があるのと、読んだそばから忘れてしまうのだからよかったと思う。