まみ めも

つむじまがりといわれます

小泉放談

三日の日曜でせいちゃんは十歳になった。前日すこし咳をしていたので、朝、ベッドに潜り込んできたせいちゃんに体調を確認したあとで、おめでとう、というと、覚えててくれた、と目をきらきらさせていた。お調子者のせいちゃんは、小さめのざるを頭にのっけて、司教さんだといってふざけていた(ああ無情を読み聞かせているのを横できいていて、たぶん、その真似をしているつもり)。リクエストのお品書きをメモにしてもらった。

天ぷら(えび・さつまいも・たまねぎ)

そば

すなぎも

かつおのたたき

ケーキモンブラン

ポテトサラダ(じゃがいもにんじんたまねぎコーン)

ジュースカルピスソーダ

あさフレンチトースト

ひるかるいもの

昼のかるいものというのがよくわからずおにぎりと味噌汁。ポテトサラダのいもは主役がせっせとマッシュしてくれた。なかなか丁寧につぶしてあった。かつおの刺身があるスーパーと、たたきをおいてあるスーパーが違うのだという話をしたら、いつもお母ちゃんがたたいてるんだと思ってた、というので、よく聞くと、どうやら刺身を棒で叩いたらあんな風になると思っていたらしい。ベランダに絨毯を敷き食卓を出し、お皿を並べてみんなで食べた。ケーキはおせち用の栗かの子の缶詰を牛乳で煮詰めてブレンダーにかけてクリームと合わせ、ビスケットと重ねてココアを振った。仕上げのデコレーションは酔っ払ってやったのでかなり雑だ。音痴なみんなでハッピーバースデーを歌う。プレゼントはギアつきの自転車で、メテオストリームといういかした名前がついているのを買ってきた。

小泉放談 (宝島社文庫)

小泉放談 (宝島社文庫)

 

ブ。

小泉今日子が齢五十の節目に感じること、思うこととは? 残りの人生を力まず弛まず、自由におもしろく生きることについて、25名のゲストたちと本音で語り合う。『GLOW』掲載を書籍化。書き下ろしエッセイ付き。

案外、スルッとやってくる YOU/述

夢や目標はなくても、大丈夫 浜田 真理子/述

スローダウンはまだ早い 江國 香織/述

生きていく世界を決めること 吉本 ばなな/述

“その人らしい”が美しい 中野 明海/述

孤独という修行 熊谷 真実/述

引き受けたら、見えてくる 樹木 希林/述

別の世界とつながろう 浅田 美代子/述

起こったことは、すべて“いいこと” 平松 洋子/述

向かい風は、想定内 上野 千鶴子/述

無償の愛を 美輪 明宏/述

今こそ、無邪気になれる 高橋 惠子/述

自分の感じ方を捨てないで 槇村 さとる/述

流れには、飛び込もう! 芳村 真理/述

自分から微笑めばいい 渡辺 えり/述

力まなくても道は拓ける いくえみ 綾/述

「私でいいの?」は、もういらない 増田 令子/述

もっと自由でいてほしい 淀川 美代子/述

“今を生きる”感が強まった 甲田 益也子/述

終わりがあるから、がんばれる 伊藤 蘭/述

力を抜けば、浮き上がれた 片桐 はいり/述

傷を恐れず、アクセルを踏むべき! 湯山 玲子/述

生きやすい、楽しいほうへ 中野 翠/述

自分を嫌いでも、いいと思う 広田 レオナ/述

他人と同じは、安全でも幸福でもない 小池 百合子/述

ヨーコさんの人生を考える-書き下ろしエッセイ-

キョンキョンがいてくれるから安心して歳をかさねていけるようなところがある。