育児休業という名の休まらない休みがついに終わる。これからは相対的にさらに休まらない日々がはじまるということ。慣らし保育も残りいく日でげんちゃんの慣らし保育がやっと午後までのびたので、ふみちゃんに一日のサービスデーをプレゼントすることにした。朝、霧雨の中をさいたま新都心まで出て、ビルのパン屋でモーニングをとり、flying tigerを物色してからシネコンで映画。ジブリを却下されてコンフィデンスマンJP。劇場内は前後左右の席にテープが貼られていて、マスク着用。ふたりでココアを啜りながら。斜め前のふみちゃんの席に身をのりだして、不安なシーンで手をにぎったり、ずれたクッションをなおしたり、トイレに付き添ったり。賑やかな映画だったので、内容はわからなくとも楽しかったらしい。おもしろかった?とたずねると、めっちゃおもしろい、と返ってきた。マックにはいって、エッグチーズバーガーとフィレオフィッシュのセット。それからH&Mにいって、カチューシャ三本とドレスとサンダルを買った。歩き疲れてお迎えに一分おくれて帰宅。
ト。
25歳の派遣社員、地味系男子の広田は半ば諦めの境地で生きている。しかし、会社で同僚と交わす会話が楽しくて世の中を嫌いになれず…。些細なやりとりのかけがえのなさを描く作品集。『すばる』ほか掲載を単行本化。
ここに消えない会話がある p5-110
ああ、懐かしの肌色クレヨン p111-139
「人間が消えても 宇宙の重さは変わらない
登場人物が死んでも 会話は残る」
宇宙の重さは変わらないけど、だれかの気持ちが軽くなるような泡のような会話を重んじたい。