まみ めも

つむじまがりといわれます

ベスト・エッセイ2020

いつのまにか白木蓮が咲いていてはるのはじまりが終わっていた。白木蓮の花はろうそくの火が風に揺れているみたい。散るときにきれいじゃないところも含めて好きな木だ。

久しぶりに連ドラをみている。君セカというゾンビドラマで、次々と重要人物がいなくなる。ミンジュンを愛でていたのに、彼もいなくなってしまった。人々の思いはすれ違い、憎しみが生まれ、裏切りがあり、盛りだくさんなのだけれど、作りものの世界のジェットコースターなので安心して乗っていられる。

ベスト・エッセイ2020

ベスト・エッセイ2020

 

ト。

無常なる人生の秘密は,細部に宿る。
あの人のふと漏らした一言,あの路傍で揺れる花の色……。
世がさだめなきからこそ,人は書くのだろう。
伝わる,残る,心に届く言葉の数々が,ここに―。               ―本書編纂委員 藤沢 周
平成から令和へ―
メモリアルなこの年に,新聞や雑誌等に発表された数多くのエッセイの中から,特に選りすぐった77篇!
カバー画:しまざきジョゼ

耳覚めの季節 青山七恵
市原悦子さんの読み聞かせ 秋山 仁
北斎のたくらみ 朝井まかて
古新聞を読み返す楽しみ 荒俣 宏
気づく 飯塚大幸
人生の意味深いとき 池内 紀
ウチナーンチュ肯定した革命 池上永一

ティッシュの否定形 伊藤亜紗
生島治郎さんの手紙 大沢在昌
梅雨の前に 奥本大三郎
アスレチック裏 小山田浩子
暮らすことは変化を受け入れること 角田光代
家付き娘 春日いづみ
できることならスティードで・渋谷 加藤シゲアキ
助けられて考えること 加藤典洋
ハートはピリオド 河合香織
池内紀さんを悼む 川本三郎
お菓子の家 木皿 泉
無花果 岸本佐知子
雨の日は外へ 木下昌輝
信じるチカラ 木ノ下裕一
平成最後の年 金田一秀穂
体重計が測るもの 久保友香
散歩の範囲 狭くて驚き 黒井千次
毎日が新しいという生き方 最相葉月
描くことのちから 齋藤亜矢
ぼくの勇気について 最果タヒ
恥の感覚 酒井順子
軍艦島にて 桜木紫乃
決着のはじまり 佐藤雅彦
医学知識はネタにあらず 沢田隆治
注ワード 三辺律子
狂熱の黒部 嶋津 輝
冬と猫 島本理生
動物の命を思う夏 管 啓次郎
暖簾は語る 青来有一
ショーケンとの再会 瀬戸内寂聴
幻の女 高橋源一郎
仕合わせなお弁当 髙村 薫
たっぷりの栄養を 俵 万智
堀文子先生と大木 檀 ふみ
まばたきをするように 辻村深月
人は本を読まなくなったけれども 津野海太郎
平成は夢の世 出久根達郎
三宅島でトマトを育てる。 ドリアン助川
仙童遷化 中沢新一
プラ田プラ夫 長嶋 有
人はなぜ働くのだろうか? 長瀬 海
氷白玉 南條竹則
女たちが共有する宝もの 林 真理子
転校生の時間 東 直子
九十九の憂鬱 東山彰良
丑の刻まいり 平岩弓枝
すらすら一気 平田俊子
最期に食べるもの 平松洋子
愛しの「国語辞典」様 福島暢啓
隠棲 藤沢 周
漱石が見抜いた「職業」の本質 藤原智美
AIは死なない 藤原正彦
憧憬,その先の話 古市憲寿
自分という反ー根拠 保坂和志
胃袋が察知した異変 星野博美
行動せねば…思い知る ほしよりこ
「加藤先生」 マイケル・エメリック
声を忘れるとき,言葉を消すとき 牧田真有子
常に弱い私の思い 町田 康
ごまかしやのしっぱい 町屋良平
「知りたい」という気持ち 三浦しをん
のどはこわい 三木 卓
堺屋太一さんを悼む 三田誠広
祭りの夜の秘密 村山由佳
灰になれ 森 絵都
ベストフレンド4ever 山田詠美
おさがりの教え 山西竜矢
追悼・和田誠君とのこと 横尾忠則
古代エジプト天地人 吉村作治
「終わり」で失う議論の場 ロバート・キャンベル

岸本佐知子が読みたくて借りた本。岸本佐知子のおかげで無花果をムカカと脳内で翻訳する体になってしまった。ムカカ、ことばが通じなそうだけど友だちになれるかな。