日曜の夜に誕生日を祝ってもらった。お惣菜の並んだテーブルは色彩と栄養の偏りが過ぎる。赤いスパークリングワインを開けた。お祝いに花束と折り紙と寄せ書きの手紙をもらった。せいちゃんとふくちゃんはふたりでイオンの花屋にいって花を選んでくれた。淡い三色のカーネーション(黄色、紫、オレンジ)に黄色のスイートピー(たぶん)、薄い水色のすずらんに似ている花はなんだろう?やさしい色合いの花束だった。お気に入りのケーキ屋のタルトをデザートに食べた。
ト。
お互い恋人がいたのに「会いすぎて」しまったふたりは…。角田光代「冬の水族館」をはじめ、島本理生、越谷オサムら9人の作家が、「お酒のある風景」を紡いだ小説・エッセイ集。『小説新潮』掲載に書き下ろしを加えて文庫化。
冬の水族館 角田 光代
その指で 島本 理生
これがいいんだ 燃え殻
シネマスコープ 朝倉 かすみ
カナリアたちの反省会 越谷 オサム
奇酒は貴州に在り 小泉 武夫
エリックの真鍮の鐘 岸本 佐知子
振り仰ぐ観音図 北村 薫
角田光代も岸本佐知子もお酒の人という感じがする。まだ一生分には足りないらしく、毎日ぷしゅっとやってしまって町田康の境地にいけないでいる。