庭先に植えたいちごの苗が冬を越して白い花をつけたところでお雛様をしまった。桜が少しずつ咲きはじめている。自転車を漕いでスーパーに向かうときに、前をいくふーたんが、あ、と自転車を止めて、ちょっとまって、と歩道のわきに咲いたたんぽぽを摘んで、ポシェットにしまう。たんぽぽを見つけるたびに声をあげて立ち止まり、またみつけちゃった、と最後はきゃはきゃは笑っていた。持ち帰ったたんぽぽは、豆皿に水を張って浮かべてみたけれど、日の入りとともに花を閉じてしまって頑なに開かない。綿毛になるのを待つことにした。
エフ本。
バラバラの名前 p7-38
一攫千金人生 p39-68
配分王 p69-96
新作落語 p97-120
モットー選定会議 p121-148
インタビュー p149-178
渋滞原論 p179-206
旧石器の男 p207-235
配分王といえば泉昌之の「夜行」が必読。弁当のペース配分に必死な人たちが好きすぎる。