まみ めも

つむじまがりといわれます

ラモーナ、明日へ

ふみちゃんの卒園式があった。自分でお気に入りの洋服をえらび、コーディネートをして、両手で♡のマークを作って首を傾げて写真におさまっている。二歳くらいのときは物静かで、自転車のうしろに乗せたはずなのにうんともすんとも言わないでだんまりしているので、ふみちゃん、ぎゅっとして、と声をかけると、背中から手を回してぎゅっとして返事をするような子だったのが、とてもよく喋るようになった。自分でも、だんまりうさぎがおしゃべりうさぎになったと言っている。

桜が咲いて、あたたかいような、薄寒いような、あわいの季節にはものごとの境目がぼんやりとする。

ト。

4年生になり、つづりの勉強に四苦八苦のラモーナ。求めていた親友との出会い、ちょっぴり初恋も…。「ゆかいなヘンリーくん」シリーズの作者が贈る、愛すべき女の子の物語、最終章。

約半世紀をかけてベバリイ・クリアリーが綴ったヘンリーくんシリーズの最後のお話。終わらないでほしいような楽しみなようなないまぜの気持ちを、訳者の松岡享子もあとがきに記している。ふみちゃんやげんちゃんとも一緒にまたこのシリーズを読めたらと思う。