まみ めも

つむじまがりといわれます

大衆食堂に行こう

夏至の帰り道でゲリラ豪雨に降られた。あじさいもくちなしも花が端っこから茶色くなっている。もう少ししたらさるすべりだけがいつまでも鮮やかな夏がくる。

ト。

安くて、うまくて、人情があり、物語もある…。「大衆食堂」は、いつだって僕らの味方だ! 定食屋から、チェーン店、立ち食いそば屋まで、外食の楽しみを探求し、笑いと共に書き連ねたエッセイ集。

1章 ニッポンの昼食
午後の定食屋/“正午の月給取”/ホット一息昼休み/午後一時五分前のエレベーター/セットメニューの騒ぎ/食味評論

2章 偏愛メニュー
わが愛するレバーよ/天丼屋のオバチャンは……/懐かしやスパゲティ・ナポリタン/ヨシギュウ一年ぶり/カツカレーの誘惑/幸せの黄色い親子丼/レストランのイモコロッケ/「カツ牛カレー丼」はあるか?/かき揚げ丼の後悔症候群

対談 正しい定食屋のあり方 東海林さだお×今 柊二

3章 食べ方の流儀
人それぞれの儀式/その人の流儀/その人の流儀 そのⅡ/フロイトが食べる

4章 麺類について
うどん屋の地獄/普通のラーメン/午後二時のラーメン屋/いまが旬、冷やし中華/チクワ天そば騒動記

5章 食堂で思い出づくり
そうだ、京都、定食屋!/回転定食誕生す/いまどきの社員食堂/いま、学食は?/新宿西口飲食街の夕食/わが青春の大久保

今柊二よろしく大衆食堂でぬたを頼む根暗さを東海林さだおに許されたい。「大衆食堂へ行こう」という安西水丸の本もあるらしくそちらも読まなくちゃ。