まみ めも

つむじまがりといわれます

大衆食堂へ行こう

夏休みの幕開け前夜にげんちゃんが熱を出してそのまま三日三晩の高熱。近くのかかりつけのクリニックにいく。待ち合い室はすいているけれど、別室のCOVID19外来が順番待ちになっているらしい。近くの病院が断る発熱患者が全部流れてくると先生がぼやいていた。げんちゃんの熱は抗原検査も陰性で、夏風邪か突発性発疹かもしれないとのことだった。熱の下がった夜の夜泣きと、おなかに湿疹がまだらに出たので突発性発疹だったのだと思う。月のものでだるくてソファで昼寝していると、窓の外に百日紅の花が落ちるのが視界のすみに入る。庭の百日紅は鮮やかな桃紅色で、窓の外のうだる暑さのなかに音もなく落ちていくのがこの世のものではないみたい。いまかいまかと見つめているときには落ちない。

ト。

ときわ食堂」のアジフライ定食、「キッチンめとろ」のカレーライス、「せきざわ食堂」のサンマ焼き定食…。町民のいのちと健康を支えてきた大衆食堂。しっかり御飯を食べて「ああ、しあわせ。元気出すぞ」。ほのぼのイラストとしみじみ紀行文で「大衆食堂の良心」を活写!築地から西荻窪まで55の町を食べ歩く決定版。

「大衆食堂へ行こう」は安西水丸朝日文庫、「大衆食堂に行こう」は東海林さだおでだいわ文庫。だいすきなふたりが大衆食堂の本を出していて舞い上がる気持ちになる。インディアンライスと玉子ライスとチキンライスのイラストがたまらない。水丸先生の食べたカレーを味わいたくなった。そして、カレーライスはあまり陽のあたっているところで食べないほうがいいなと思ってみたい。