まみ めも

つむじまがりといわれます

中年危機

金木犀が二度目のにおわせをしていた週末に運動会があった。密予防で午前と午後の二部制で、各家庭からひとりしか入れないので、校庭のフェンスの外には中を覗く人だかりができていて、本末転倒になっている。こどもたちには真っ赤なソックスを膝下まであげてもらっていたのだけれど、せいちゃんの自己申告したリレーの順番がまちがっていて、あっと気づいたときにはバトンを渡す瞬間だった。ひとり抜いたところは見られなかった。色んな人から、抜いてたね!と声をかけられるけど、見ていない。お昼はピザを買ってきて、夜は餃子。

ト。

中年期になると人は「何かが足りない」と不可解な不安に駆られる。夏目漱石大江健三郎など、日本文学の名作12編を読み解き、登場する中年たちの心の深層を探る。日本を代表する心理療法家による、色あせない中年論。

漱石が描く中年たちに久しぶりに再会したくなった。