せいちゃんがゴールデンウィークに十六歳になった。誕生日のリクエストはぼんじりと砂肝、揚げだし豆腐、わかめと豆腐のみそ汁。ぼんじりは大きなスーパーでもちいさなパックがふたつくらいしかおいていない。スーパーをはしごして買い集め、じりじりと焼く。エンドレスに脂を出してくるので頃合いがわからない。家族がそろう日を待ってティラミスでお祝いをした。
遊歩道ではあじさいがまわりから色づきはじめている。冬のあいだは枝しかなかったのに、ちょっと油断するとこれだ。デューク東郷なら脊髄反射で殴っているかもしれないと毎年思う。
卜。
若いころをどのように過ごせばいいか、働くとはどういうことか、文章をどのようにして書いていけばいいのか。小説家・津村記久子に編集者・島田潤一郎が聞く。生きるヒントにあふれるロング・インタビュー。
淡々と歩みを進めた先に津村記久子があるんだなとじーんとした。この本からいいものを受け取ったと思う。
