まみ めも

つむじまがりといわれます

ダーシェンカ

ダーシェンカ (新潮文庫)
チャペック、ちくま文学の森で読んで気に入ってさがしていた名前をやっぱりブックオフの¥105で発見。こころではスキップ踏みつつポーカーフェースでしれっとレジにもっていく。通勤のかばんにつっこんで、あっというま、行って帰ってくるそのあいだに読み終えてしまった。なんて愛らしい一冊。チャペックがまた好きになった。なにかを好きになるってものすごくいい気分。こんなうれしくなっちゃうような本、世の中にはまだまだあるんだろうなあ。それだけで人生も捨てたもんじゃないとおもえる。
きょうで息子も退院。バスに揺られて 病院に通うのももうおしまい。ひさしぶりにバスに乗ったらたのしかった。バスではやっぱり最後列のシートがお気に入りで、あいていたらそこに腰かける。一段高いところからみおろすと世界がすこしだけ色を変える。信号待ちで自転車に追い抜かれたりするのをフェニックスを聴きながらぼんやり眺める。いつも見下ろされてばっかりだから、たまには世界を俯瞰してやらんとね。体調のよくなった息子は上機嫌で、絵本のなかからぶどうやりんごをつまんでもぐもぐと食べる真似をする。きまったフルーツの絵に指をのばすところをみると、彼なりになにかおもうところがあるらしい。