まみ めも

つむじまがりといわれます

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

破船

休園が長引き在宅勤務になった。ちょうど小学生が弁当持参の日だったので、お弁当箱を出して、おかずを用意して、ふーたんに詰めてもらう。とりの照り焼き、玉子焼き、ブロッコリー、プチトマト、栗かのこ。自分で用意したお弁当がよほど楽しみで、九時に、…

愛のひだりがわ

感染の一挙拡大でこの週末から保育園が無期限の休園になってしまった。保健所がパンクしていて情報がまったく入ってこない。家族が濃厚接触者にあたる可能性の有無もわからない状況で会社からは出社するなといわれ、在宅勤務もないため有給休暇をくいつぶす…

もう一杯、飲む?

日曜の夜に誕生日を祝ってもらった。お惣菜の並んだテーブルは色彩と栄養の偏りが過ぎる。赤いスパークリングワインを開けた。お祝いに花束と折り紙と寄せ書きの手紙をもらった。せいちゃんとふくちゃんはふたりでイオンの花屋にいって花を選んでくれた。淡…

おいしいものでできている

年に何度か、緑道沿いの茂りすぎた植木や雑草が伐られるのだけれども、今年の夏だったか秋だったかは例年より容赦なく刈り込まれてしまった。毎年この季節に開花をたのしみにしているちいさな白梅の枝も蕾をとったあとのブロッコリーみたいに虚しくなって「…

誰か-Somebody

仕事始めの帰りに駅前で八百屋に寄り、ショップカードを出したときにレジから流れるハッピーバースデーがフライングで誕生日を祝ってくれるのが恒例になりつつある。誕生日のことなんてまったく忘れているので不意をつかれるうえ、レジが混み合う時間帯にみ…

13階段

お正月休みが明ける前の日、ふるさとのお友だちが会いに来てくれた。愛猫の病気からひょんなことでつながりが生まれ、久しぶりに連絡をくれたのだった。十年ぶりに会う彼女はおっとりふんわりすべすべしたままで、いろんなお餅をついてお土産に持ってきてく…

地下街の雨

お正月、鎌倉の山の上でご近所さんのお宅におよばれをし、庭先の薪ストーブでいろんなものを焼いて食べた。キッチンのわきに部屋がありスタンウェイのグランドピアノがおいてあり、ドビュッシーのアラベスクとシベリウスの樅の木を聴かせてもらった。しなや…

わたしの、本のある日々

ゆく年くる年を見てからあけましておめでとうを言い合い布団に入って朝はいつもよりずいぶん遅くまで寝た。おそ朝のあとで散歩した公園でおおきく富士山が見えた。二択の問いの正解をあえて言わなかったのでいられなくなり早々に家に帰ってきた。駅前のイト…