まみ めも

つむじまがりといわれます

あかんべえ

先週の土曜日は夏が本気を出した初日のような天気で、急にサッカーの予定がなくなってしまったこどもたちを誘って浦和宿古本いちへいった。

羆嵐 吉村昭

まだまだ酔ってません 大竹聡

悪魔のいる天国 星新一

百 色川武大

土と草と風の絵本 田島征三

もの食う話 文藝春秋

全部均一の110円。あまりに暑いのでミスドにいき、氷コーヒーとジュースとドーナツでひと休み。

エフ本。

江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。

宮部みゆき、時代もののファンタジーまでやってのけるストーリーテラー

交通誘導員ヨレヨレ日記

七月を迎える前に梅雨明け。朝、みみずがたくさん道路でのたくって行き倒れている。死屍累々を踏み越えて仕事へ。

小学生のとき、みみずは七つに切るまで死なない、七つ以上に切ると死ぬという噂がまことしやかに囁かれていて、草刈りのかまで校庭のみみずを切っていた。たしかに切断されたみみずはぴくぴくする。あれはなんだったんだろうといまさらになって調べたら、一般的なみみずを半分に切ると、前から後ろには再生するけれど、後ろから前には再生しない。しかしヤマトヒメミミズは10に切断しても再生する。ヤマトヒメミミズの発見は1993年なので、小学生のときの噂は都市伝説だったことが三十年を経てわかった。庄野潤三ならここでやれやれって言うかも。

交通誘導員ヨレヨレ日記

ト。

「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する交通誘導員の実態とは? 73歳を迎える現在も交通誘導員として日々現場に立つ著者が自身の経験を基に、その悲哀と笑いを日記形式で描きだす。

やれやれだらけのヨレヨレ日記。

大衆食堂に行こう

夏至の帰り道でゲリラ豪雨に降られた。あじさいもくちなしも花が端っこから茶色くなっている。もう少ししたらさるすべりだけがいつまでも鮮やかな夏がくる。

ト。

安くて、うまくて、人情があり、物語もある…。「大衆食堂」は、いつだって僕らの味方だ! 定食屋から、チェーン店、立ち食いそば屋まで、外食の楽しみを探求し、笑いと共に書き連ねたエッセイ集。

1章 ニッポンの昼食
午後の定食屋/“正午の月給取”/ホット一息昼休み/午後一時五分前のエレベーター/セットメニューの騒ぎ/食味評論

2章 偏愛メニュー
わが愛するレバーよ/天丼屋のオバチャンは……/懐かしやスパゲティ・ナポリタン/ヨシギュウ一年ぶり/カツカレーの誘惑/幸せの黄色い親子丼/レストランのイモコロッケ/「カツ牛カレー丼」はあるか?/かき揚げ丼の後悔症候群

対談 正しい定食屋のあり方 東海林さだお×今 柊二

3章 食べ方の流儀
人それぞれの儀式/その人の流儀/その人の流儀 そのⅡ/フロイトが食べる

4章 麺類について
うどん屋の地獄/普通のラーメン/午後二時のラーメン屋/いまが旬、冷やし中華/チクワ天そば騒動記

5章 食堂で思い出づくり
そうだ、京都、定食屋!/回転定食誕生す/いまどきの社員食堂/いま、学食は?/新宿西口飲食街の夕食/わが青春の大久保

今柊二よろしく大衆食堂でぬたを頼む根暗さを東海林さだおに許されたい。「大衆食堂へ行こう」という安西水丸の本もあるらしくそちらも読まなくちゃ。

されど私の可愛い檸檬

何年ぶりかで東京にいく。埼京線井の頭線を乗り継いで、はじめてひとり暮らしをした明大前を過ぎて、手のとどかない記憶に気が遠くなりながらたどり着いたところは畑とカクヤスとOKストアが徒歩圏内にある抜群の立地だった。明るいうちからビールを飲んでいい気分で帰ってきたらげんちゃんが高熱を出して二日間おやすみし、風邪をもらってしまって龍角散をなめまくっている。飴をがりがり噛んでしまうくせをなんとかしたい。

ト。

トロフィーワイフ p5-97

ドナドナ不要論 p99-177

されど私の可愛い檸檬 p179-235

舞城王太郎独特の痛みを久しぶりに味わう。

「幸福とはそれを感じる人間のものであって、他人が観察するものは全て偽物なのだ」

遠慮深いうたた寝

梅雨入りして遊歩道やよその庭のあじさいが目に鮮やか。花が重たくなって、垂れるように咲いていたりする。あじさい、花のひとつひとつ、株の中の花たち、集まって咲いているのがかわいい。ブーケが咲いているみたい。

あじさいが前にのめって集団で土下座をしとるようにも見える/吉岡太朗

天気予報がはずれて雨降りになったお迎え、保育園までせいちゃんが傘を持ってきてくれた。傘は用意してあったので、余分になった二本の傘をぶらさげて一緒に傘をさして歩く。げんちゃんが水たまりを全部踏んづけたりみみずをつついているのをかたわらで待っている。

ト。

日々の出来事、思い出、創作、手芸、ミュージカル…温かな眼で日常を掬い取り、物語の向こう側を描く9年ぶりのエッセイ集!

目次 : 1 遠慮深いうたた寝(集会、胆石、告白/ 地雷だらけの世界で ほか)/ 2 手芸と始球式(手芸と始球式/ 指と果物 ほか)/ 3 物語の向こう側(干刈さんの指/ 二次会へ ほか)/ 4 読書と本と(官能とユーモア 田辺聖子ジョゼと虎と魚たち』/ 恋をなくした時に読みたい本 ほか)

誰かが読んだ本について書いた文章を読むと、ものすごくときめく。ひとの感性を借りてもう一度味わいなおしたくなる。小川洋子のこちらとあちらのあわいを漂うようなエッセイもよかった。

 

アラフォーウーバーイーツ配達員ヘロヘロ日記

個人面談があったので昼で仕事をあがり、デパートで買い物をしてほくほくで昼ビールをキメた。酒ではなく面談をはしごして、三つこなす。ひとり若い先生がおり、まだ27歳なのだけれど、自分のその頃を思い返すと学生風情でとんでもない男と付き合っており、とにかく早く別れたいということばかり考えていた。かたや27歳にして立派に担任をやっており、まさかこちらが酒を飲んでいるなんて思わないに違いない。面談前に飲むビールの写真をFacebookに載せたら、大学の大御所のダンディな先生がいいねをくれたのでちょっとほっとする。

平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ/岡本真帆

ト。

苦情、恫喝、ときどきチップ…。ライターとウーバーイーツの配達員という二足の草鞋を履く著者が実際に体験したことをベースに、配達員や注文者、飲食店などの姿をユーモラスに綴る。『ニュースクランチ』連載を単行本化。

屋上庭園レジデンスというめくるめく世界を知る。屋上庭園レジデンスでは松屋が人気。

遠い太鼓

げんちゃん、過去のことを話すときは「きのうあさ」、未来のことを話すときは「あしたこんど」という。これまでとこれからがあることを知っている。そんなげんちゃんの「いま」に三歳のお誕生日がやってきた。お誕生日プレゼントはトミカを五台。河川パトロール車、JAFロードサービスカー、スーパーアンビュランス、メルセデスベンツGクラス、トヨタクラウンアスリートミニカー。ケーキではなくてプリンにしてというので、牛乳1リットルに卵を六個使ったアンパンマンのプリンを焼いた。

ト。

ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきたのだ。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。その音にさそわれて僕はギリシャ・イタリアへ長い旅に出る。1986年秋から1989年秋まで3年間をつづる新しいかたちの旅行記

村上春樹、37から40歳。

「そして僕は何処にでも行けるし、何処にも行けないのだ」