ふみちゃんはいちごと卵が大好きなのに、お誕生日の七月にはいちごは出回っていなくて、いつもお誕生日ケーキに難儀する。ことしは冷凍いちごをつかって、タルトを焼いた。冷凍いちごをジャムと煮て、甘くして、つやつやしたのをカスタードの上にもりもりにのせた。赤いいちごがお気に召したようでよかった。
図書館でだんごむしの本を借りたら、げんちゃんのスイッチがはいり、庭でだんごむしをつかまえ、前の家の更地になったところにも遠征をして、たくさんのだんごむしを虫かごにいれて、はっぱや石をおいて、飼いはじめた。ふみちゃんもだんごむしが好きなので、つられて飼いはじめた。げんちゃんは、夢のなかもだんごむしのようで、ひっくりかえって、あしをばたばたして、つちにあしをひっかけてもとにもどる、というようなことを寝ごとで言っていた。今朝のぞいたら、白くてちいさなだんごむしがたくさん歩いていた。
卜。
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むかし、うちにはカレー専用の器があって、楕円形の両脇につまみのようなものがついていて、その器はカレーのときにしか使わなかった。気づいたときには実家からなくなってしまっていたけれど、なつかしくてあの器でまたカレーがたべたいなと思う。おかあさんにきいてみたけれど、そういえばあったねえ、どこの器やったかねえ、みたいな要領をえない返事で、思い入れがあるのはわたしだけだった。あの器でたべたら、ノスタルジーというスパイスで、自分のつくったカレーも懐かしい味がすると思う。