まみ めも

つむじまがりといわれます

奪われた人生

げんちゃんのお迎えをしていたら中学校から電話がかかり、せいちゃんが盛大にこけて痛がっているというのでとりあえずそのなりで中学校にいく。保健室で応急処置をされて、いつ病院にいくか、どうやって病院にいくか、やっている病院はどこか、とやっている…

夜果つるところ

妙な時間に目が覚めて眠れなくなって朝まで。ふとんのなかでぼんやりしていたら、となりのげんちゃんが寝返りをうって、ぶっぶー、とそれだけの寝言をいった。今週は窓をうすくあけて仕事をした。肌寒いようなあたたかいようなはざまの季節。風向きがよい感…

だいたい夫が先に死ぬ

天気のよかった日曜日、声をかけたらたくさん人があつまって、べ沼の公園でお花見をした。汗をかくくらい暑くてビールがうまい。知り合いに髪もみじかくしてとことん軽くしてもらって、さっぱりした。 だいたい夫が先に死ぬ これも、アレだな 作者:高橋 源一…

流れる星をつかまえに

春なので、好きなあの子を誘って墨田川を眺めながら乾杯した。両国はでかい建物がたくさんあってわくわくする。べろんべろんに酔っぱらって次の日は使いものにならんかった。ただでさえ使いものにならないのに。 週末はブルーシートをひろげて近くの公園で花…

バッテリーIII

げんちゃんはオンとオフの切り替えがはげしく、園からの帰り道は走るかだっこの二択だった。荷物が重くて、ちょっと待ってと声をかけるとだっこをしなければならず、その二択は母にはオンとオンでしかない。このごろはキャプ翼にはまって、休みの日に校庭の…

いらねえけどありがとう

日曜の夕方にせいちゃんが熱を出し、COVID-19の陽性が出てしまい、火曜の朝にもうひとり熱を出し、この組み合わせの自宅療養は…と思っていたらふたりの熱がさがったあとにどうにもならなくなり、仕事を半日休むはめになった。ワンオペ、弁当(なんで給食おわ…

バッテリーII

定期の通院でやすみをとり、すこしぶらつき、スカートとカーディガンを買った。ここらへんをぶらぶらしているとあちこちで知り合いに会うので油断ができない。ふたりに会った。最近目が悪くなって、相手から声をかけられるまで気づけない。昼すぎの店がどこ…

バッテリー

こどもに邪魔をされるという理由で仕事を休んでしまい、やりきれない一日を過ごす。家にいられず、でかけたロイホは店内のあかりが消えていて、昨日が休業日なのできょうの開店は11時という貼り紙があり、雨のなかをあちこちうろついて、11時のオープンと同…

終点のあの子

川上未映子がだいじょうぶと言ってくれて、自分が親の死に目で知ったことも、だいじょうぶということだったなと改めて気がついた。だいじょうぶと思わせてくれたお父さんはやっぱり大きな存在だった。親が死ぬという予感はとてつもなく不安で切なくてやりき…

数えないで生きる

風邪なのか花粉症なのか更年期かわからない状態で鼻水とそこはかとない悪寒が続いていたけれど、どうやら副鼻腔炎になってしまったらしいことだけははっきりとわかってしまう。なんとか病院にかからずにすませたくて、点鼻薬をためす。薬をすすりあげるとき…

荻窪メリーゴーランド

日曜にせいちゃんが帰ってきた。改札を通るせいちゃんを見つけて、げんちゃんが走っていってとびつく。その日はぎょうざの満洲でお昼をたべた。ビールと餃子。久しぶりに家族がそろったのでビールがうまい。週明けから朝は家のまわりをジョギングし、学校に…

孤独のレッスン

梅が散っている。鼻水とのどの違和感とそこはかとない悪寒があり、毎年のことながら、風邪をなのか花粉症なのか更年期なのかよくわからずにいる。せいちゃんが帰ってくるというので、朝のうちにふとんを全部ベランダにほして、庭でうっすら砂ぼこりをかぶっ…

そして、バトンは渡された

やっとふみちゃんが元気になって、週明けの月曜はブルーなマンデーで勇気がないといって休んで雪景色を眺めていたけれど、火曜からようやく学校に行って、ほっとしたと思ったら、その夕方からふくちゃんがくすぶりだして、二日休んでから39.8℃の熱をたたきだ…

カレーライスと餃子ライス

月曜の朝、ふみちゃんがのどが痛いとうったえ、憂鬱な気持ちはよくわかるので休ませたら、みるみる熱があがり、水曜日になってようやくさがったけれど、食欲不振と倦怠感でリビングのソファに毛布と布団をもちこんで、ずっとねそべっている一週間だった。な…

残虐記

日曜日、弁当をふたつおにぎりを四つサーモスにスープをふたつ作って送り出したら、げんちゃんとふたりの一日があったので、映画館にいくことにした。げんちゃんのはじめての映画は劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteに決定。りんごジュースとラテとチョコレート…

現代生活独習ノート

今年も、駅前の八百屋のレジがハッピーバースデーで誕生日を祝ってくれた。レジうちのご婦人が、お誕生日ですね、と淡々と対応し、絶妙ないたたまれなさを味わうところも含めて恒例となりつつある。家族が祝ってくれるというので、焼き肉屋にいき、ビールを…

イン・マイ・ライフ

村上春樹も木下龍也もおめでとうだけれど、わたしもおめでとうだった。ふくちゃんがいなげやで買ったヒアシンスを、ふみちゃんは折り紙を、げんちゃんはふみちゃんに折らせた折り紙を、せいちゃんはおめでとうのメッセージを遠くからくれた。 せいちゃんは結…

約束した街

帰省先で家族がインフルエンザになりやれやれと思っていたら年明けに地震があり、なんともいえないお正月になってしまった。夜じゅうずっと、ヘリのとぶ音がしていて、非常事態なのだという事実がせまってくる。さいたまに戻る前日の深夜に胃腸炎になり、ト…

ぷくぷく、お肉

あとから合流したふくちゃんが29日の夕方から熱を出し頭痛をうったえ、カロナールを飲ませたけれど次の日の朝になってもしんどがるので当番医に連絡をしたら診察まで二時間半はかかるという。受付だけすませて呼び出しまで四時間、診察を終えて薬をもらった…

私の家では何も起こらない

仕事を早じまいしてげんちゃんのお迎えをし、荷物をかかえてせいちゃんとふみちゃんとげんちゃんと四人でかがやきに乗っていなかに帰ってきた。ビールとチーザとおにぎりとおいなりさんとスナックパンとシュトーレンとスイートポテトとみかんと、しこたま持…

隣のずこずこ

しばらく前に、クリスマスの贈り物にこどもたちに一冊ずつ本を選ぶついでに、こどもの数と同じだけの本をレジに持っていき、ブックサンタをお願いしてきた。知らない誰かに届きますように。 クリスマスはいつものビスケットケーキを用意して、もも肉1.5キロ…

とりあえずお湯わかせ

かまぼこの売り場がでかくなり、値段がえげつなく高いのを見ると歳の瀬を実感する。 忘年会にいく家族を送り出し、人の多いところには混じりたくないせいちゃんとふたりではま寿司。10日ぶりに外に出たせいちゃんは、人とすれ違うたびに背後にすっと隠れて気…

本を読んだら散歩に行こう

セイちゃんが急にひきこもってしまい、二週間が過ぎた。一度だけ、お昼に誘い出してぎょうざの満洲にいって、ふたりで炒飯と餃子を食べた。帰りに図書館にいこう、と声をかけたけれど、外にいるのが落ちつかないらしくすぐに帰ってきて、それから一歩も外に…

ひとり飲み飯肴かな

日曜日。同盟国までサーカスを見にいってきた。穴にピーナッツは詰められなかったね、とふみちゃんが言った。前にサーカスを見たときはふみちゃんがおなかの中にいて、里帰りでお産を待っているときだった。あのときおなかにいたふみちゃんと影も形もなかっ…

パーマネント神喜劇

一年で一番早い日の入りの日を迎えると、少しだけ気持ちが軽くなる。少しずつ夕暮れが遅くなっていくことがとてもうれしい。今週は家の中がごたごたして、会社に出られず、ずっと家で仕事をした。仕事の山をひとつどうにか越えたけれど、一年が経とうという…

なんやかんや日記

昨冬まで使っていたブーツは、いまのオフィスの床と相性がいいんだか悪いんだがわからないが、左足を踏むときにきゅ、きゅ、と音がする。鳴き砂のようで風流といえば風流なんだけれど、気になっていたので似たようなブーツを買い替えた。ZARAキッズでライン…

人間じゃない

柿が八百屋に並びはじめると、お父さんの最期の日々を思い出す。あのころはいろいろしんどいことが重なったので、それをなんとか生きて過ごしたことがひとつの自信になってしまった。週末に実家からたくさんの柿が届いたので、バジリコとバルサミコとオリー…

ホシは誰だ?

埼玉県民の日というよくわからない日が一年に一度あり、納得はいかないが小中学校が休みになる。仕事は休みにならない。秋口に小学生の留守番はごみ捨ての間の短い時間でも虐待だとか穏やかでないニュースがあり、びびって早々に休みをとっていたので、つい…

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

先週はじめて三者面談というものがあった。お昼で在宅の仕事をあがり、ビールを一本だけ飲んで、ブックオフで時間をつぶし、東海林さだおを一冊選んでから中学校にいく。校庭で部活をやっている集団を首をのばしてみていたら、せいちゃんがこっちを見つけて…

昨日のパスタ

雨が降ったら一気に冷えてきて、窓際の定位置で仕事をしていると窓からそくそくと秋の気配が伝わってくる。生まれ育った日本海側の町は雨が多くふとんをなかなか干せなかったので、晴れた日に家にいると意地のようにふとんを干してしまう。秋の日差しは傾き…