まみ めも

つむじまがりといわれます

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

タマリンドの木

週末のラジオからさよなら夏の日がきこえて、今朝は八月は夢花火、あとはただ貴方に会いたくなるので夏に引導が渡される。夏の暑さはどんどん度を過ごしていくけれど、そこから秋に向かうときのベクトルだけは普遍なのだと思う。いつだって秋口の歌声は澄み…

奇界遺産

きのうは会社を出たところで大粒の雨がぼたぼたおちてきて、そのうち雷がものすごくなり、稲妻がビートのようにびかびか落ちる西の空が迫ってくるのをながめながら、泣く子の手を引いていそいそ帰宅した。夕飯はチキンライスに目玉焼きをのせたが、凄まじい…

きのこ文学名作選

首のリンパがこりこりしたり、どでかいおできが生えたり、口角炎、ビールのおいしさが完璧さを失い、調子がいけないと思っていたら、週末から熱がでた。背中のスイッチの話をしていたのは誰だったか忘れてしまったけれど、本当にスイッチがぷちんとオフにな…

見えるものと観えないもの

この夏にきいた話で一番印象が深かったのは、大学の後輩が仕事から帰ったら妻子が荷物とともにさっぱりいなくなっていたというもの。彼自身の身に覚えがあるとしたら、その前日、風邪をひいた娘さんにうどんを鍋から食べさせていたのを、「せめてお椀にうつ…

世界音痴

ひっそりと帰省中。朝は起き抜けに車に乗り込み病院にむかい、夕方に帰宅していぬの散歩と夕ごはん、風呂をすませ、こどもたちと寝る。夕ごはんは、牛丼をつくったり、冷や飯の炒飯、なすとひき肉の味噌いため、ししとうと豚肉の塩炒め、そうめんとなすの煮…

猫は音楽を奏でる

先週、おひとりさまの水曜日は台風が近づいて三時に帰るよういわれた。躊躇せずタイムカードを切り、帰宅困難者を出したくない社の意向を忖度し、最寄駅についたあとは自由を謳歌することにした。向かうはブックオフ。 タマリンドの木 池澤夏樹 知識人99人の…

アムステルダムの犬

あごにおできができたのを、いじくり倒して育ててしまい、きのこでもはえてきそうなでかいしこりになっている。針でつついたり、押しつぶしてみたけれど、なかなか根が深いようで思いきれずかえって刺激してでかくしてしまった。ぶよぶよとはせず、かたくし…

たべもの九十九

家族と夏休みが合わず、ひとりで仕事にはげむウイーク。友だちがすくないので、ほとんど一択の彼女に声をかけて、きのうの夜はつきあってもらった。出張帰りのガラガラを引っぱりながらまちに繰り出す。iPhoneの地図がまったく違うところを指し示すので、ま…

湖畔の愛

この夏はじめてのスイカバーをかじる。季節感の乏しいなりにじぶん歳時記があって、スイカバーをやらないことには夏を閉じられない。あとはやっぱりがんがんの暑さの中でサマーソルジャーだけは聴く。それは天気のせいさだし、それから先はヘイヘイヘイだし…

中島敦―父から子への南洋だより

そうめんがおいしい。茄子をくたくたに煮て、冷やしておき、蒸し鶏を作ってそれも冷やしておき、薬味はねぎと大葉を刻んで、チューブのしょうがをしぼり入れてつるつる食べる。高山なおみがチューブのしょうがは墨汁のにおいがするといっていたけれど、わた…