まみ めも

つむじまがりといわれます

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

優しいサヨクのための嬉遊曲

優しいサヨクのための嬉遊曲 (新潮文庫)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/07/30メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (50件) を見るブックオフオンラインで105円で買ってあったやつ。ここのところは図書館通いが板について…

ガントレット

ここのところフクちゃんは毎晩お漏らしをやる。徹底的におむつのギャザーチェックをしてもふと気づくと必ずおしっこでわき腹がしっとりしていて、夜中の三時に階下の冷えた部屋で泣き喚くフクちゃんを着替えさせんといかん。セイちゃんは、おもえば、こうい…

恐・恐・恐怖対談

フクちゃんのべろは、先が少しだけ割れてハート形になっている。というのをこのところ発見した。蛇にピアスではないが、ちょっとしたスプリット・タンだ。ペコちゃんみたいに、ハート形の舌っぺろを垂らした萌えキャラのスプリットたんというのを考えてみた…

小説を、映画を、鉄道が走る

きのうでフクちゃんがちょうど十ヶ月で、健診にいく。冷えるなあと思っていたら、往来でピューっと吹きつけた風に雪がまじっていた。フクちゃんをくくりつけた背中を丸めて道を急ぐ。フクちゃんは体重10.8キロで、成長曲線の上端すれすれを推移している。友…

巴里のアメリカ人

巴里のアメリカ人 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2004/02/28メディア: DVDこの商品を含むブログ (3件) を見る向田邦子全対談で、和田誠との映画談義にでてきたタイトルを図書館で予約。監督のヴィンセント・ミネリは「ミスター・ア…

死をポケットに入れて

そういやいつの間にか耳のくぐもっていたのは治っているのだった。小学生のころは、よくこれをこじらして中耳炎になった。当時通っていた耳鼻科の女医がおそろしいので、耳がくぐもると聴覚よりも気分のほうが曇った。ずっと、風呂やプールで耳に入った水が…

世界の中心で愛を叫んだけもの

フクちゃんの保育園が決まって、もうふた月したら仕事に復帰する。ずっとこうしておれんのは分かっていることだが、春が来る倦怠もあって、少し、憂鬱だ。柚子のマーマレードをセイちゃんにあげたら、皮の苦みのせいなのか食べなかった。春の到来は、マーマ…

アマデウス

風邪をひいて二週間というもの、味覚がほとんどなかった。食事は温度と食感があるのみで、甘みも苦みもしょっぱさもあったもんではない。ぶりかまを焼いて、つつきながら、きっとこれはおいしいんだろうなあと思いながら食べるかなしさと言ったらない。イワ…

母の発達

鼻づまりがひどく、そのうち片耳がくぐもったようになり戻らなくなった。しかたがないので耳鼻科にいく。露地をはいったところにある古い木造の医院は、がたぴしした引き戸に板張りの床の待合室で、昭和から抜け出せないでいるようなレトロをまとっている。…

スは宇宙のス

フクちゃんの風邪がみるみるうちに家族にひろまり、一家総出で鼻水と咳に悩まされた週末。からだのふしぶしが痛み、やっと痛みがひいてきたと思ったら腰背部の痛みだけがきれいに残り、ズボンの脱ぎ着にも難儀する始末。わたし史上最大の腰痛に見舞われた。…

イワン・デニーソヴィチの一日

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)作者: ソルジェニーツィン,木村浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1963/03/20メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (45件) を見る年末に読んだ阿川弘之「食味風々録」にでてきたチキンスープ…