まみ めも

つむじまがりといわれます

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

イージー☆ライダー

ラストシーンでバイクが大破、俯瞰になっていく構図には記憶があった。最後にはこのふたりは呆気なく理不尽な死にかたをやるんだよなあと結末を知りながらみるのはどんなもんだろうと思ったがおもしろかった。キャプテン・アメリカと呼ばれる男がまたがる星…

初恋のきた道

初恋のきた道。チャン・ツィイーがかわいいという前評判は頂戴していたものの、ここまでチャン・ツィイーがスパークしているとは思わなかった。二の句が継げないくらいにチャン・ツィイーがかわいいとしか言いようがない。逆にいえば若さはじける天下無敵の…

ベルリン天使の詩

きもちよく晴れた日があったので散歩に出た。ポケットに鍵とケータイと財布と文庫本を一冊。たんぼの中をシガーロスをききながらとぼとぼ歩いてみたら、あぜ道のつゆくさ、土筆、かわいた犬の糞、土のぬくもり、風のにおい、車に乗っていたときには逃してい…

ワーニャおじさん

岩波文庫、小野理子訳のチェーホフ。ブックオフオンラインで百円。みじかいプロットなので午前中で読み終わってしまった。 静かな田舎屋敷に、退職した教授夫妻がもどってきた。尊大で身勝手な教授と無為に日を送る美貌の妻は、人びとの暮らしに波紋を呼びお…

ラブシーンの言葉

埼玉から持ち込んだ最後の一冊。毎日すこしずつ湯舟に浸かって読んだ。全裸で読むラブシーンの数々。 ポルノ小説、投稿読者手記、ちょっとアヤしい通販カタログ。睦みあうからだとからだが奏でる愛の音楽を、たっぷりつめこんだ官能のことば。はしたなくて、…

素敵な活字中毒者

「活字中毒者の一日」山口瞳/「愛書人行状記」武井武雄/「本を食べる」田辺聖子/「何のために小説を読むか?」石川喬司/「書盗」内田魯庵/「J.J 氏と神田神保町を歩く」植草甚一/「冬眠日記」大岡昇平/「一九七八年(一月〜六月分)」殿山泰司/「行き…

雪屋のロッスさん

埼玉から持ちこんだ本が読み終わりそうなので、ブックオフオンラインで本を買ってみる。実際の店舗とちがって¥105ではなく¥100コーナーが敷設されている。文学・エッセイ・詩集、小説、外国の小説、云々、と、はてよくわからないジャンルに分類され…

新サラリーマン物語

「へこきよめご」という絵本をブックオフでみつけて、筈氏がなつかしがるものだから買った。タイトルでまさかとおもったが、そのまさかなので、新妻のへこきがとんでもない。効果音はずぼぼぼぼかーん、ばさまも猫も米俵も吹き飛ばしてしまういきおい。役に…

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

週末は雨。二週間ぶりで家族が揃う。息子氏は実家がよほどたのしいと見えてちっとも寝ようとしない。蒲団からいそいそと脱走するさまをみて、黒川仏壇店のテレビコマーシャルを思い出す。あれ、ローカルコマーシャルなんだろうな。いつのまにか見なくなった…

はじめてわかる国語

実家の風呂にはアンパンマンの風呂マットが敷いてある。アンパンマンの大きな顔のまわりにちいさく主要キャラクターが描いてあるそれを見て、息子氏が、バタ(バタ子さん)、おじ(ジャムおじさん)としきりに言う。というのは、そのマットにはあかちゃんマ…

文章読本

風が強い。石川にしばらくいたことのある知り合いが、石川では一日のうちにすべての天気が見られるといったそうだが、たしかに昨日は昼前に晴れていたのがだんだんに曇り、雪雷が鳴り出して風がびゅうびゅう、そのうち雨に霙が混じりだし、最後は雪がちらつ…

アンネの日記

ふとしたときに読む本がないというのを考えてみるだけでお尻がむずむず落ちつかないので、どこにいくにも鞄には一冊本をいれておく。会社の机のひきだし、風呂場のわきにも一冊ずつ。実家の本棚は家族各人の本が雑多にあって、指輪物語が文庫でそろっていた…

耳そぎ饅頭

高熱が続いた息子氏であったが六日目の朝にようやく平熱にさがった。念のため義母に子守りをお願いし、朝一番で筈氏に病院へ連れてってもらうことにして出社した。これでやっと産休にはいる。前日のまっしろな景色が嘘のようにあたたかくなるという天気予報…