まみ めも

つむじまがりといわれます

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

木精

週末は家族がそろい、能登をぐるっとまわってきた。朝の十時まえに家を出て、金沢から能登有料道路にのり、千里浜をドライブ、見附島をみて、宿には四時についた。能登は三月の終わりというのに道のはじっこに雪の塊がうずくまっていて、千里浜で車をおりて…

ゲイルズバーグの春を愛す

実家にきたものだから風呂ぐらいゆっくり浸かれるかと思いきや、そうは問屋が卸さない。フクちゃんは、来たなりの発熱で甘えがちになり、わたしがすこし立ちあがっただけでも脚にすがって泣く。セイちゃんも、わたしの膝もとが空いているとみるやすっと座り…

いつか、スパゲティ

実家にきて、天気のゆるす日は昼寝のあとで母屋にいく。たんぼのなかを歩く道はセイちゃんのお気に入りで、ヨーイドン!のかけ声で走り出す。わたしも小走りになって、背中のフクちゃんが上下しておぶいひもがくい込む。夕方になると、いとこの子らが散々五…

ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅

実家にもどった翌日、母子三人そろって熱をだした。宵越しした水曜がもっとも辛く、昼寝から起きたあとでみるみる気分をわるくし、こどもは泣きつくものだから、ぐずるフクちゃんを背中にくくりつけ、トイレで指をつっこんで胃のなかのものを出した。嘔吐の…

一人の男が飛行機から飛び降りる

月曜日、Maxときと特急はくたかを乗り継ぎして小松に着いた。セイちゃんが、電車のなかでお弁当たべる、と楽しみにしていたので、日曜の夜におかずを用意しておいた。お弁当になにいれる?ときくと、なにかでみたお弁当が頭にあるらしく、おにぎりと、ウイン…

いつか読書する日

日曜は友人の家にお邪魔していたら、急に日が翳り、ふとみたら四階の窓から見える東の空が真っ黒になって、雨がくるのかと慌しく荷物をまとめて帰ってみたが、夜になってニュースで煙霧という現象だったと知った。地表の塵芥が巻き上げられたとかで、ニュー…

マイ・バック・ページ

定点観測の白梅はもう花弁が落ちている。木瓜が、いまかいまかと蕾を膨らませている。木瓜が咲くときは、笑っちゃうぐらいに一斉に咲く。あの興醒めたような無粋な感じが情けなくていとしい。セイちゃんは、遊歩道のとあるお宅の玄関先にあるパンジーの植込…

千年往来

わたしは自他ともに認める悪筆で、ひと文字ひと文字のまとまりがなく、文字を構成する線や点の部分がそれぞれ違う方向性でてんでばらばらに文字をやろうとしている。いい中年がこんな情けない字でよいものかと、前々から日ペンの美子ちゃんやユーキャンのペ…

モーターサイクル・ダイアリーズ

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2005/05/27メディア: DVD購入: 4人 クリック: 215回この商品を含むブログ (386件) を見るいつぞやのテレビでやっとったのを録画。字幕。若きチェ・…

トゥルー・クライム

春の濃度が充満してきた。定点観測の白梅が満開になり、めじろが二羽遊んでいる。目に飛び込んでくる色彩が春なので、気持ちも自然と浮かれだす。蝋梅のかおり、たなびく飛行機雲、遊歩道のしたを走っているらしい貨物列車のがたごとする音、よそのうちの夕…

集金旅行

月曜日、セイちゃんを保育園に迎えにいった帰りに図書館へいく。本を選んで、川っぺりをぶらぶら歩いて、歩道橋をわたり、埼京線ががたごと走り、家にむかうちいさな路地にはいると、目の前に白くふくらんだ月が見えていた。満月にすこし足りない。そういえ…