まみ めも

つむじまがりといわれます

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生きることはすごいこと

石川で過ごす週末も最後なので、夫とセイちゃんと三人でドライブ、お昼を済ましたあとで車を海の方角に走らせる。西にいけば海につくだろうと当てずっぽうに道を選んでいくと、そのうち家屋に海辺の風情がしてきて、アスファルトの上を砂利がざらざらしてい…

いつか王子駅で

いつか王子駅で (新潮文庫)作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/08/29メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (164件) を見るかつて西ヶ原に住んでいて、王子駅を過ぎて自転車で二十分くらいのところに通い、家庭教師を…

ただならぬ午睡

ただならぬ午睡 (光文社文庫)作者: 日本ペンクラブ,江國香織出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/05/13メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (18件) を見る『謎』吉行淳之介 『朱験』河野多惠子 『ホテル・ダンディライオン』安西水丸 『十日…

思い出トランプ

思い出トランプ (新潮文庫)作者: 向田邦子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1983/05メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 82回この商品を含むブログ (125件) を見る月曜の朝は、新聞の一面、見出しをみたおかあさんが、日食はなんじ、ときくので、記事の本文に…

千曲川のスケッチ

千曲川のスケッチ (岩波文庫)作者: 島崎藤村出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/02/15メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (7件) を見る井の頭線の車内だったとおもうが、つり革につかまって立ったわたしの斜め前にすわるひとが、一心に…

おすもうさんのおしり

おすもうさんのおしり (福武文庫)作者: 泉麻人,日本ペンクラブ出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1993/01メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログを見るなんたって国技大相撲 東海林さだお 大相撲は国技なり見るなら食うな食うなら見るな 群ようこ…

手紙読本

活字中毒のアンソロジーで読んだ江國滋がよかったので、ブックオフオンラインで検索、在庫があるなかで一番安いのが手紙読本だった。150円。豪華なラインナップで文豪の手紙を読めてしまう一冊。胸をうたれるものから情けないみっともないものまであってとこ…

シチリア!シチリア!

妹が借りてきた映画は四つあり、このシチリア!シチリア!が150分あまりと一番長かった。監督はニュー・シネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ。ニュー・シネマ・パラダイスは見たはずなんだけれど、キスシーンをつぎはぎしたフィルムのところしかエ…

ペルシャ猫を誰も知らない

西洋文化が規制されるようになったイランで、当局の弾圧の中でも自分の愛する音楽を生み出し演奏する若者たちを描いた青春群像劇。実在するミュージシャンたちが多数出演、無許可でのゲリラ撮影によって、テヘランの今をリアルに映し出した作品。 妹が借りて…

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ

こないだはヘンテコな夢を立て続けで見た。ひとつは、学校かなんだかで帰りに自転車に跨がろうとしたらサドルがぐらぐらになっていて危うい。ひとつは、口もきかないし顔もはっきりしない得体のしれない男の子にめがねを拵えてやる。ひとつは、夜中にバス停…

少年の眼

「めくらやなぎと眠る女」村上春樹/「星の巣」ビートたけし/「日曜日の反逆」灰谷健次郎/「小さな橋で」藤沢周平/「子供の領分」吉行淳之介/「雨のなかの噴水」三島由紀夫/「公園にて」中井英夫/「驟雨」井上靖/「トカチン、カラチン」稲見一良/「…

君は大丈夫か

産後は文字を読んではいけないと、いうが、ねむるのが下手で寝ようねようとするのがかえってストレスになって眠れない。だから、なんとなくねむたくなりそうな本を入院用にえらんだのを、ピンクのベッドに寝そべりながら読んでみる。君は大丈夫かというタイ…